新緑の季節にGreen を読む。言葉の少ない絵本とリードアラウド

ブックハウス神保町でのリードアラウド、4月はGreen by Laura Vaccaro Seeger だった。
2013年コルデコット・オナー賞受賞作だ。

同作者のFirst the Egg は先月の指導者対象のワークショップの課題本だった。

この課題本に対するワークショップ参加者の感想が印象的だった。
「言葉が少なくて、難しい」。

英語非母語者の子どもたちがリードアラウドする場合の感想と、正反対なのが面白い。

英文が少ないほど、子どもたちはホッとするのだ。
「言葉が少なくて、読めそう」。

だから、書店などでのリードアラウドでは、初めての子でも参加しやすい英文の少ないものを選ぶことも多い。

だが、これがリードアラウド指導研修者には難しいと感じるようだ。

リードアラウド発案者としては、こういう英文が少なく、絵やデザインが優れていて想像力や好奇心をかき立てるもの、詩的な雰囲気があるものが、特に「適材」だと思っている。

見かけの英文が少なく内容が絵でとらえやすいと、子どもがホッとする。
ホッとした、つまりリラックスした子どもは面白い発言をする。

指導者としては、その面白い発言を引き出せると、本の解釈に結びつけたり、音読の自然な反復に結びつけやすい。
また、自分たちの発言で進行していくので、子どもはより楽しくなる。

Greenには文章はなく、句ばかり。
「forest green」に始まり、いろいろな緑が描かれていく。

greenを読めるようになった子たちは、未知のもう1語を絵から想像していく。
絵からの印象・想像したことなどを語らせる。
その印象や想像したことを思いながら、たとえばforest greenに「気持ちいい感じ」を乗せて読む。

それにしても、さすがな本だ。
First the Eggもそうだったが、Greenでは断片的にも思える句が徐々にあるテーマに終結していく。

年少の読者が飽きそうなころあいに、序破急で言えば「破」にあたる変調のような部分を挟む。
ちょっとしたミッケ遊びまでできる。

そして「急」、緑を守ることや愛する気持ちを呼び起こす大テーマへと誘う。

よくある素人っぽい幼児絵本は、ただ言葉を並列するのに留まるか、唐突な展開で物語が破綻していたり。
いやはや、出す本出す本、Laura Vaccaro Seegerの本には脱帽だ。