リードアラウド、Voice-Oversに学ぶ

やっぱり本屋さんを歩き回ると発見がある。
アメリカ西海岸オレゴン州のポートランドにある行きつけの巨大な書店、パウエルズで見つけたVoice-Over(ナレーション)の本。

2000年に出版されてからわたしを待っていた本かと、わたしの思い上がりもはなはだしいが、それを手に取ったとき思った。

BBCなどで80年代からvice-overやスタジオ技術を指導していたBarnard Graham Shawの著書、Voice-Overs:A Practical Guideだ。
Voice-overという語が、リードアラウドと繋がるとは、数年前には思ってもみなかった。

今だから出会えた本なのだろう。
台本を読む技術・心構えと、絵本を読む技術・心構えはずいぶんと重なるのはあたりだ。

「同じ台本が、読み方で全く違う印象に聞こえる」という例のvoice tapeを付録のCDで聞いた。
いやー、見事。
まったく違って聞こえる読み方だ。

どこの誰が、だれに向って、何を、どういう状況で、どこで、なぜ語っているのか。
who, how, what, when, where, and why が重要なわけだ。

絵本の「読み聞かせ」で、どれほど、わたしたちは「違う」読み方をしているのだろう。
個性や考えた末の解釈の違いからくる「差」ならいいが、不勉強が原因して「wrong」だったら、聞かされる子どもたちはたまったものではない。

また、間違う以前に何も考えていない無感情な読みだったら、子どもには内容が伝わらず「ちんぷんかんぷん」と言うだろう。

The brain/hearing combination in humans is astonishingly sensitive
and is capable of understanding more than the superficial information conveyed by words.

と著者は書いているが、これは日本の子どもに英語というwordsを教える場合にも言えることだろう。

英語はほとんどわからなくても、本の内容を理解し表現出来る人が読むのを聞くと理解できることがたくさんある。
人間は驚くほど敏感な「聴く耳」を持っているのだ。

リードアラウドのワークショップで研鑽すべきことが、より明解に見えてきた気がする。

p.S.
Barnard Shawのラジオでの業績は
His work demonstrated the truism that “radio makes the best pictures”
と讃えられている。
わたしたちも、目指すは
Your voice makes the best picture book
!?