「I’m a pretty boy!」と1年男子たちリードアラウド

リードアラウドをしていると、つくづく「幸せだなあ」と感じるときがある。

病み上がりの先日、1年生16人と The Odd Egg を読んだときも、そうだった。

卵を生み、温めてかえすトリたちの話だ。
でも、もちろんわが選本、ひねりがある。

主人公はなぜかオスのカモ。
他は、フクロウやメンドリ、オーム、フラミンゴ、たぶんメスで全員卵を温め中。
そこでカモも、どこからか、an odd eggを見つけてきて、みんなにヘンな卵だと笑われながらも温めていると……、という話。

卵が順にかえって、それぞれのヒナたちが、それらしく卵から出てくる場面がある。
オームの子は、冠のような羽をつけて生まれてきて、鏡を見つめてひとこと
「I’m a pretty boy!」

男子が多いクラス編成だ。
ここで、男子たち全員に、この台詞を、言い方を工夫して読んでもらうことにした。

「やる、やる」
というのが、この学校の生徒たちの特長。
リードアラウドにぴったりである。
そこら中の男子が手を挙げる。
「われこそは」と、オームの男子になったつもりで「I’m a pretty boy」とヒト男子。

いやー、かわいい。
うぬぼれ屋風だったり、恥ずかし気だったり。
さまざまなニュアンスを込めて、十人十色の台詞だ。
おかげで、ぐんぐん大人のわたしも元気になる。

小学生1年生程度とのリードアラウドで、この日の子どもたちのように、文字を認識しながらこんなセンテンスひとつでも、語るように読めたら「万歳!」である。

要所要所、といっても読めそうなところを、ひとりで読ませてみる。
表現で遊ばせて「お楽しみ」の時間にする。
級友たち頭数分の同文も耳に入り、印象が濃くなる。

あ、もちろん、女子ひとりひとりには
「I’m a pretty girl」
と、言ってもらった。
ぬかりはない。
(なぜか、女子は男子のノリにあきれて、お澄ましモード……)

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