Yo! Yes? 2校でこんなに違う

英語入門レベルのリードアラウドによく使うYo! Yes?
先週は、公立小学校(A校)で、今週は私立小学校(B校)でやってみた。

子どもたちで、学び方がずいぶんと違うものだ。
かたや、30人(A)、騒がしく、先生が声を張り上げないとならない。生徒の声も聞こえにくい環境。表現を押さえ気味。暗い表情の子が混じる。

かたや、16人(B)、きちんと坐って先生の話を聞く。全員の声が聞こえる環境。いろいろな表現に、すぐ挑戦する。明るい雰囲気。

人数の差もあるだろう。
でも、表情の違いは?

暗い表情の子は、ほとんどが「学習」でつまずいていると自分で感じている子のようだ。
Aのなかに、5~6人位いる感じ。
視線をそらしたり、下を向いていたり、うつぶせたり、騒ぎ回ったり。

Aのもうひとつの特徴は、超然とした感じの子が1〜3人混じること。
させば正解を答えるが、自ら手を挙げず傍観している感じ。
出来るのに挙手しない子、積極的に発言しない子は、この「超然組」以外にも多い。

Bは、実にわきあいあいだ。
恥ずかしがる子はいるが、表情はみんな明るい。
物怖じせず、個性が「満開」。
どんどん手を挙げる子がいると、他の子の手もどんどん挙がる。
われもわれも、となる場面が必ずある。

思うに、これら表情の違いは、この1~2年生の年齢では、恐らく家庭での愛情表現からくるものではないだろうか。
みんな子がかわいいのに違いはないはずだが、子に分かりやすくそれを伝えているかどうかだ。

直球じゃないと分からない子もいる。
逆説的な言葉や愛情は、子に分かりにくいものだ。

これらはもちろん英語の習得だけの問題ではなく、子ども育てに大切なこと。
でも、愛情表現をくふうしたほうがいい家庭に限って、わたしたちの声が届かない……。

ところで、Aに特徴的な、「超然と」した子らはどういう子なのだろう。

恐らく成績優等な子。
学校では、頭がひとつかふたつ抜けて成績がいいことから身についた態度か。
これはこれで、ちょっと寂しい。
「子どもじゃ、ありませんから」
とでも言っているみたいにも見える。
が、「子どもだよ、君たち!」。
小学校生活で学ぶべきことのうち、いくつかを取りこぼしているような気がする。

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