3歳児と『Go Away, Big Green Monster!』をリードアラウド

「本が好きなので、絵本で英語を始められるかも」と、3歳児のおかあさん。
親子でリードアラウドを体験してもらうことになった。

このくらいの歳の子どもは、たった1ヵ月でメキメキ成長する。
もう少しで3歳半になるということで、じっとできる限度は30分くらいと睨んだ。
そこで今回は、『Go Away, Big Green Monster!』を30分弱でリードアラウドしてみようと考えた。

よくある子どもの反応で、こちらが英語で読み始めると、「この人、なにを言ってんの」という顔をしてプンと横を向くということがある。
その姿が案外、共通しているから面白い。
この3歳児も例外ではなかった。

そんなときに興味を引く手段は、「おかあさん」と「日本語」だ。
「澄まして、おかあさんに指導を続ける」という手と、「子どもに日本語で話しかける」という手。

おかあさんとわたしが読む英語を聞きながら、日本語で話しかけられてうちに、子どもは安心感を得る。
すると今度は、大人が読んでいる言葉を言いたくなってくるのだ。
この3歳児もページを開けるたびに、「Eyes!」「Nose!」とMonsterのセリフを言い出した。

「じゃ、君が読む?」
と尋ねると、誇らし気に
「うん!」
ここまで、約10分。
本の前半を3度ほど、読んだり、見たり、訊ねたりしたのちのことだった。

”Hey, now you are cooking with gas!(やるじゃん)”
と思わず独り言が出る。
おかあさんも
「いま言いました? ね!」

ヘレン・ケラー(子ども)と、サリバン先生(わたし?)が通じ合った瞬間くらい、おかあさんにとって感動的だったかもしれない。
こういうシーンを数多く見てきたけれど、いつも喜びは変わらない。

Go Away, Big Green Monster!

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