ある私立小学校で、2003年以来「進化」させながらリードアラウドを続けている。
今年度の第1期3グループ(1、2、3-4年生)に参加した生徒たちの感想文が届いた。
5月から7月にかけて、3回ずつリードアラウドをした感想だ。
抜粋して紹介する。(太字はわたしのコメント)
「ぼくのすきなほんは、ぜんぶです。いちばんすきなほんは えっぐのほん(First the Egg)です。いろいろないきものがえいごでわかったのでうれしかったです。きゃたぴらーがあおむしだとよくわかりました」
ノンフィクション系の絵本も人気。
「わたしは、First the Egg のほんがいちばんおきにいりです。クラスでおおきなこえで、どうどうと、はっぴょうしたとき、せんせいが、すごくおおきくめやくちをあけてほめてくださって、すごくうれしかったです」
子どもの成長はいつも驚き。大人は、そんな驚きを素直に表現したい
「りーどあらうどでたのしいいほんを3さつもよめてうれしかったです。(中略)きもちとこころをこめてよむということが よくわかりました。(中略)3かいではたりなかったです」
感情を込めて読む練習は楽しい。
「(前略)せんせいがDavidのおかあさんみちにじょうずによんだのが たのしかったです。ぼくは、ながいぶんをよむのがむつかしいとおもいました。ほかのひとが、ぱっとてをあげられてすごいなとおもいました。(中略)5じかんめのあとで、つかれてねむくなったり、おなかがすいて、げんきがでませんでした」
指導者は臨場感溢れる朗読をすること。
「ぼくはNO DAVIDがいちばんおもしろいとおもいました。(中略)えいごは、たのしいのでまだまだやりたいとおもっています。いつかどんなえいごもきけて、はなせるようになりたいとおもっています。そのためには、どりょくしないといけません。だからいっしょうけんめいリードアラウドでよんだ さんさつのほんを、かぞくのひとによんできかせてあげたいです」
「だれかに読んであげる」ことを強く推奨しよう。
「(前略)さいしょはきんちょうしたけれど、だんだんきんちょうしなくなりました。てをあげてできなくても、せんせいがてつだってくれるからだいじょうぶでした。(中略)えいごはやるまえからすきだったけれど、りーどあらうどをやったらもっとすきになりました」
子どもは緊張している。
「1かいめは、すごくきんちょうしました。2かいめは、らくになってきました。3かいめは、ちょっとふざけてしまいましたが とってもすごいたのしかったです。(中略)おかあさんによんであげたら じょうずといわれてうれしかったです」
緊張と弛緩はバランスよく。させすぎないように。
「一回目の本ではデビットのあたまにきのこがのっかっているところがおもしろかったです。二回目の本ではファーストというはつおんがすきでした。三回目のほんではカバがとんでいるところがすきでした。さいごのぎょうでは ながいぶんしょうをよむことができて先生にほめられました。とてもうれしかったです」
いろんな楽しさを提供したい。
「1かいめはいうゆうきがなかった。さされてもはずかしかった。せんせいがおもしろかった。かんじをだしてよむところがおもしろかった。2かいめは てをあげていっぱいあたってうれしかった。かんたんだった。3かいめはやっとなれたのにもうおしまいになったから いやだった」
どんどん当ててあげたい。
「3さつのほんがたのしかった。(註:学校の)えいごででーみあん(デーミアン)せんせいが ビークワイエット といったのが(註:リードアラウドでNo Davidをやった後に)きこえてうれしかった」
日常使う英語も絵本で学べる。
「(前略)……おうちでよんでみました。『はつおんがきれいだね。』と、おかあさんにほめられてうれしかったです。(中略)もっといろいろな本がよみたいです」
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