I Want My Hat Backをリードアラウドすると

「日本であまり知られていない英語絵本の名作を紹介したい」
「英語絵本への敷居の高さを取り払いたい」
「本も英語も面白いということを知らせたい」
「みんなで、演じるように読んで楽しみたい」
いろんな「したい」があって、書店でリードアラウドをしている。

先日は、I Want My Hat Back を、クレヨンハウスでお披露目。
クレヨンハウスでのリードアラウドでは、「おなじみさん」がいる。
その子どもたちが元々本好きで、英語もある程度分かるので、指導するこちらがちょっと甘やかされてしまう。

クマがお気に入りの、赤いとんがり帽子をなくしてしまって、それを探し出し取り戻すまでの話。
会話のニュアンスを理解することが重要だったり、この本、簡単ではない。
会話体でなりたつが、頻繁に使われているのは現在完了形。
参加していた中学1年生のほうが幼児たちより、「かなり難しい」と言っていた。

一字一句読ませようと思うと、急に「ツボ」や「オチ」が伝わらなくなってしまい、それこそお経のようになる可能性がある。
そこを、英語をよく知らなくともリズムや旋律やサビで洋楽を楽しめるように、英語絵本を楽しめるのがリードアラウド。

リードアラウドの約束のひとつ、「わからないところがあったら、(始めのうちは)『むにゃむにゃ』でもいい」が、大いに生かされる本だ。

最初にあらすじを考えさせ、ある程度の予想を持ち、絵と知っている言葉で内容を想像しながら読み進める。
その際、臨場感溢れる朗読を一緒にする。

内容を解釈したうえで指導者が朗読で創り出す「臨場感」。
これが子どもたちの「想像」を読解に導くので、非常に重要になる。
指導者向けのワークショップで、指導者たちが朗読力を磨いているのは、そんなわけだ。

この日、長くて難しいかもと多少心配していた本書。
しかし、物語の終盤の意外な展開に「えーーー!?」と、参加が初めての子どもたちからも驚きの声が上がり、無事にオチに持ち込めたようだ。