英語絵本朗読@カルチャーセンター

今春から、リードアラウドの可能性とか、有益性とかあるならみてみたいと、平日午前中のカルチャーセンターに講座を開設させていただいた。

その時間帯から、受講可能なのは子育ても終わり、悠々自適な雰囲気の婦人たちが主な受講者であろうと想定していた。

今のところ、そのとおりの方々だ。
そして、思う。
日本の余裕というか、中間層のしっかり度を。

「英語絵本朗読入門」とうたっているが、英語が「入門」のひとたちでは、まったくない。
あくまでも、英語絵本の朗読の入門者だ。
そうそう、これは3年ほど続けている高齢者施設での英語でも、ほぼ同様。
「英語はぜんぜんです」とおっしゃりながら、超上級者たちだ。
ひとりの方(90歳以上)は、わたしが「翻訳マシーン」と冗談で呼ぶくらい自動翻訳機のように翻訳が口からすらすら出る。
新聞社の英字版記者だった約90歳の女性もいる。
「ニセ初級者」だらけ。

先日のカルチャーセンターに、とりわけ単語の発音に非の打ち所がない「新入生」が入ってきた。
必要ないことをくどくど教えるようなことを避けるためにも、そのひとの英語バックグラウンドを尋ねた。

すると……
「小学校入学前に、近所の英語教室に通っていて、その日本人の先生がネイティブ並みの英語を使う方だった様です」。
そして、その英語教室へは小学生になって通わず、あとは普通に中学から学んだだけとのこと。
その発音が、今も残っているというわけらしい。

「日本人は英語ができない」という通説のようなものがあるが、こんな方々に会う機会が多くなってきたわたしは、どうもその実感が薄い。
あえて実感的に言うなら、「日本人は宝の持ち腐れ」か。

かつてしっかり英語を学んだひとたちが、あまり外からは見えないが、ぎっちり中間層として支えている。
社会の宝かもしれない。

自分たちでも、その宝を腐らせない方法として、英語絵本を読むこと、読んであげること、そしてそこから英語読書にもすすんでみることを、勧める。
これらは、本当に楽しいし、役にも立つし、ひとの役にも立てる。

追記:カルチャーセンターでの講座、それからキッズブックスの初級朗読クラスの大人の受講生の受講目的で多く耳にするのは、「(いい)声を出すこと」。
そして1回でも、わが英語絵本朗読クラスで声を出して読んでみると、「気持ちがよくなる」とのこと。
Let’s read aloud more and more!

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