絵本の心、子どもが先生:Lemons Are Not Red

う、うまい。
二子玉川に移ったわがスクールの新年度が始まり、初回のクラス。
生徒が読んだのは
Lemons Are Not Redという絵本。
簡単なしかけ本で、アートとして美しいが、それだけではない。
子どもには汲み取れて、文字に「目がくらんだ」大人にはできないエッセンスがある。

Lemons are not red. Lemons are yellow. Apples are red.
などと続く文。
文だけを読む「クセ」がついてしまった大人には、淡々とした文だ。
感情が読み取れない。
ちょうど、3Dの絵が3Dに見えるひとと、見えないひとのようなものだ。

まだ世界を知り始めて日の浅い子どもたちには、わかる。
これ、色やものへの驚きや喜びを表しているのだ。

ーレモンというものがある。
 なんだか、それは色が決まっていて、赤じゃないんだ……。
 黄色!
 うん、いい色だ。
 似合っている。
 それに、ここのリンゴってものには、赤がぴったり。
 ああ、赤って色もきれいだなあ。

こんな気持ちを、たいていの、おとなには教えてあげなければ(思い出させなければ)、この本を理解出来ず、したがって、本当の意味でのfluentには読めない。
(今度の火曜日は、カルチャーセンターで、この本を大人と読む!差がまたまた明らかになりそう)。

本作者は、アーティスト。
普通の大人を飛び越して、子どもと楽々と繋がる。
スクールで本書を、正にfluentlyに読んだのは、幼稚園児だった昨年からリードアラウドを始めた小学1年生だ。

う〜ん。
「もう一度お願いします」と心からアンコール(「反復練習させよう」という指導者根性からではなく)を願いたい、なんだか心を洗われる朗読だった。

先生は、あなた。
次回は、録音させていただこう。