どれだけ日本人は「英語ができない」?

先日のリードアラウド入門ワークショップでも話題にしたのが、どれだけ日本人は「英語が出来ない」。
この基準にされることが多いのがTOEFLの点数
(TOEICではないのでご注意を。TOEICは世界のものではないので、この比較には適さない)だ。

数年前の数字でお話したが、最新のが今朝の新聞に出ていた。
2010年度のTOEFLの点数比較。
満点が120点で、受験した日本人の平均点は70点。
またまたアジア30国・地域で27位、ビリから3位で、まだこれだけ「英語ができない」。

ちなみに中国が77点、韓国が81点、もちろんシンガポールは抜群で98点。
「留学を目指すエリートが受けることの多いアジアの発展途上国などでは、その平均点が高く、一般庶民が多く受ける日本では平均点が低い」という見方もあるかも知れない。
でも、ひとつの尺度としてTOEFLをとるなら、確かにまだ「日本人は英語ができない」。

お話ししたのは、この「できなさ」は「動機づけの弱さが原因」という研究者による調査結果と、それがわが腑に落ちるということ。

「いい成績」「いい大学・会社」などが多い日本人の、英語学習動機。
達成されると、消える可能性が大きい。
動機にもいろいろあり、いつまでも消失しない、英語ができるようになる動機は、「楽しい=好き」という気持ち。

現実的で即効的なメリットを持ちながらも、リードアラウドは、突き詰めれば、この「英語が好き」という気持ちを子どものなかに育てていくものだと信じている。

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