先生、英語絵本は言葉を大切に読もう

80歳になった高倉健さんが、今朝の新聞のインタビュー記事でこう言っていた。

「〜中略〜『久しぶりにきれいな海を見た』という(註:セリフ)のがあって、台本を読んだ時、僕は『つまんないセリフだな』と思った。しかし、本番で大滝(註:秀治)さんがおっしゃったのを聞いて、言葉の深さに気づいた。〜中略〜僕が何十回台本を読んでも何も感じずにいたセリフを、大滝さんが話すと、1字も変えていないのに意味が出てくる。〜中略〜まだまだ一生懸命やろうと思い直しました」

英語絵本を読む心構えに通じる言葉だ。
わたしが、絵本朗読初級クラスや、指導者向けリードアラウド入門本格的に学ぶ通年のワークショップでも伝えようとしているのは、健さんが言っていることと繋がることなのだが、

「何も感じずに、本文を読まないで」
ということ。

何かを感じ取って、その感じで、文を「話す」。

指導者だったりする大人たちが、子どものリードアラウドに負けている場面を、書店のリードアラウド会場などで目の当たりにすると、危機感さえ感じる。

先生!もっと言葉を大切に。
ただ正確に読むだけなら、もうそこまでコンピューターが追いついている。
先生自身がまず、英語絵本から、その中身を感じ取って、それを表現しなければ、絵本の魅力を子どもに伝えられない。

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