Good Answer!@日光市リードアラウド

「鉄子」というわけではないが、乗ったことがなかったスペーシア号で会場のある下今市に到着。
今回のリードアラウドの会の立役者、日光市読書ボランティア連絡会のMさん自らが、忙しい中を迎えにきて下さっていた。

スタート時間の1:30、会場内子どもが少ない……。
リードアラウドは、大人の方々には、子どもたちが実際にしているところを見て頂くのが、一番わかりやすい。
子どもが、みるみるリラックスして、いい表現になり、実際に感情を込めて読み出したり口まねしだすところは、見ないと「机上の空論」に聞こえるかもしれない。

Walter Was Worried が、この日の絵本。
子どもたちが、ぱらぱらめくって、笑ったり隣のお母さんに話しかけたりしながら見てくれている。

この時点で、まずは使う本の力が試される。
ぱらっとめくって、何の会話も感情も生まない本では、リードアラウドにはエネルギー不足だ。

この日の選書はよし。
さあ、本番開始。

始めてすぐにわかったのは、参加した子どもたちは英語をかなり知っているということ。
そこで、英語入門レベルのときに重視する本の「解読」(字面の読み下し)よりも、次の段階、「表現」に指導重点をシフトする。
ここで、大人の参加者たちとほぼ同じ土俵だ。
大人にとってこの子たちが、「強敵」となる。

案の定、である。
子どもたちは、この本が捉えた空気をすぐにつかんで、その流れで自然に解釈がすすむ。
作者の思いが伝わっているので、読み方がとても自然だ。

大人はいつも、こういう場面では子どもに比べ、不器用だ。
子どもにはある、感情の反射回路のようなものがなくなって、遠回りの感情だったり、頭で考えた「こうだろう」という感情の知識で表現しようとする。

大人にとって、のった子どもと一緒にリードアラウドをする醍醐味は、ここにある。
英語であることなど関係なく、突び出す子どもの素晴らしい表現力をまじかに見て学べることだ。
子どもが先生、なのである。

この日の会の後半、この「先生方」が抜けた、大人だけの時間に、「リードアラウドとは」を、少々だが解説をさせて頂いた。

わが指導法では、特に「褒める」ことを意識していること。
それが、楽しい嬉しい時間になり、その環境にあると英語も本の内容も印象深く記憶され、後の英語や読書の動機に繋がる。

また褒めるところはいくらでも見つかるから、見つけて言葉にしていこう。
意識せずとも、子どもたちを褒める場面が多かったこの日、この「褒めることのお勧め」に特に力が入ったようだ。

質疑応答でも、Good question! と質問者にわたしがいい、質問自体を褒める褒め方に話が及んだ直後、会場から
Good Answer!
の声。
どうやらわたしも、お褒めを頂いたようだ。

Mさん、お集り頂いたみなさん、楽しい時間をどうもありがとうございました!

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