Beautiful!小学生が語るようにLittle Blue&Little Yellowを

子どもは、just beautiful!
生命というか、人生というか、 life というものの美しさを日々、感じさせてくれる。

昨日は、リードアラウド2年目の小3と、Little Blue & Little Yellow、R先生から引き継いで、本書のレッスン3回目だ。

この本、かなり物語が長い絵本で、1回で1冊を終える書店や学校課外授業のリードアラウドでは、取り上げられない本だ。
しかし、1年間のカリキュラムがあるわがスクールでは、系統立てて本を選び、1冊にじっくり2〜3回のレッスンをあてられる。

この本を、英語ゼロから始める日本の子どもに楽しく読ませることは、念願だった。
それが昨日、叶った……。

予定通り、2年目の子。
小3が、
This is little blue… と語るように読み始めた。
「どんな話が始まるのかな?」
何十回も読んだわたしにも、物語への期待で鳥肌が立つ
(上手い読みだったことのほか、自分たち指導者たちの力をみるドキドキも)。

物語の山、青ちゃんと黄色ちゃんが緑になって帰宅すると、それぞれの親に「うちの子じゃない」と拒絶されて悲嘆にくれる場面。
内容をすっかりふまえて、あえて、さらっと自然に読んだ。

大げさな「クサい」表現ではなく、悲しみへの共感が感じられる。
実に子どもらしく、聞く者の胸を打つ。

人生最大級の悲しみに遭遇して、
「ふーん、そうなんだ」
程度の、大人には淡白に見える表現を、子どもは見せることがある。
しかし、あまり感じていないようなのに、本当はそこに熱い心がある。
この小3の読み方にも、親に拒絶された子への、そんな子どもらしい共感が滲む。

実生活で、たとえば親族の葬式で泣かなかった子どもが、後日、実は深い悲しみを感じていたことがわかったりする。
子どもの心は、大人みたいに経験からくる感情スイッチがまだ直結していないから、ワーワーその場で表現が表出しない……という児童心理まで考察させてくれる、この日の小3の読み……。
最高だった!

大人になるということ、そして、未知の言語を短期間で理解するようになるなど、目覚ましい成長を遂げる人間の驚異、生命の美しさまで感じさせてくれる子どもって、美しき存在だなあ。

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