昨年度から始めて2年目の、わがスクールの小学生クラス。
生徒の成長に目を見張る。
このクラス、少数クラスだから目が行き届くことと、名作絵本という教材の良さ、そしてリードアラウドのメソッドの方向性がいいということ、そして、子どもというもの、若いということの素晴らしさだろうか、伸びている。
今、古典的名作絵本Little Blue & Little Yellow を、「語るように読む」練習中だ。
もちろん内容を理解し、「ただ読む」ことは出来るようになっている。
さしあたりのハードルは、年相応に芽生えて来た自意識による照れを乗り越えること、だろうか。
表現を一緒に考え、何度も読み合わせをする過程で、内容理解が深くなり、文章が身体のなかに入り、自分自身の言葉になっていきつつある。
たとえば、本書のイントロ文、
This is little blue
この文をたとえ忘れても、とっさにそのページの絵を見て
Here, little blue
が、口から飛び出すようになった。
これは、本当に話が分かっているからだと思う。
もちろん「Here, little blue」は口語的表現で、complete sentence にはなっていないが、ネイティブでも、こう言う場合もある。
しかし、リードアラウドの優れた点は、英語理解が口語的表現だけで終わらず、必ず書かれた英文、つまり本文に戻るので、文の構造など、オーソドックスな英語知識も脳裏に焼き付く機会があることだ。
英語で大切なコミュニケーションと、土台となる英文の基礎が、子どもとしては楽しんでいるうちに学べるスクールにしようとしている。
リードアラウドの方法に共感して下さる英語教育に携わる方々とは、WSなどで、さらなる指導力と英語表現力をつける努力を続けよう。
同時に、ひとりでも多くの子どもに、地域的には大変限られてしまうが、今のところは自由が丘のスクールで、リードアラウドによる英語教育を直に経験してもらえたらと思う。