広島でリードアラウド、Yow!

久しぶりに、広島の本屋さんでリードアラウドをさせていただいた。
ショッピング・モールの中なので、いろいろな音が聞こえてくるが、始まってみたら、すっかり気にならなくなった。
と言うのも、参加者の声が雑音に負けないほど大きかったから。

参加した子どもの平均年齢は、たぶん3歳。
0〜2歳が混じっていて、平均年齢を引き下げた。
また親子以外でも、いつものように、リードアラウドに興味を持って下さった熱心な大人の参加もあった。

書店等での一般的リードアラウドは、だいたい4歳以上なら年齢なりに楽しめるが、4歳未満はときたま声を挙げるくらいの参加になってしまう。
そういう年少者には、やはり別にセッションを設ける必要がありそうだ。
自由が丘のスクールの親子Bクラスなどで、年少者向けのノウハウは研究中。

この日の子どもたち(寝ている赤ちゃんなどは別にして)も、Yo! Yes?を素晴らしい表現で読んだ!
「Oh.」と「Oh!」の違いや、「Hmmmm」と思案したのちに、「Yes!」と、友だち関係が成立する場面の表現等、「天才子役」的少年もいたりして、たいていの大人がかなわない表現が続出。

それにしてもこの本、やっぱりすごい。
子どもの心を掴む。
リードアラウドにぴったりの本だと、またまた納得。

絵でおおまかに全体の内容を想像させて後、登場人物の心の機微別に4シーンに分けて、リーダーズ・シアター風にしたり、丁寧に読んで行った。
内容を掴むと、子どもはさらっと自然に文を読む。
それは、まるで心から直球で言葉が跳んでくる感じ。

大人の読みは、心から頭に行って、そこから下りてくる、遠回りした感じだ。
そんな大人たちも、この日、子どもの読みに大いに習って、見違えるほどに!

ワークショップで学ぶ指導者たちが抱える難題のひとつが、この子どものように心から跳ぶ言葉の直球を出すことだ。
指導者が、こうした「子ども語」で英語を指導すれば、もっと子どもがついてくる。
そういう感触を、これまでの経験からわたしは持っている。

リードアラウドは、子どもたちに英語絵本の楽しさを紹介する場であると同時に、そこで、一度は子どもだった大人が、子どもの素晴らしさと再会するのかも知れない。

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