沈黙の少女、ついに絵本をリードアラウド!(自由が丘の英語スクール)

自由が丘のキッズブックス英語スクール・親子クラスのある少女の話。
「だった」と過去形で書けるこの日が来て、とても嬉しい。

個人指導のときは上手に音読できるのに、授業中は「口にチャック」状態だった。
実際は、上手に読めるし、講師が出す問題にもほとんど正解できる。
それなのに、なぜか授業のときはいっさい声を出さないと決めているらしかった。

講師間で、ずいぶんディスカッションした。
変化の兆しに注意しながら、気長に指導していくことにした。
しかし、気長にとはいっても、声を出すきっかけがつかめず苦しそうな彼女を見るのも、少々苦しかった。

ひとつ前の授業の個人指導のときに、ボイスレコーダーの音量メーターで、彼女のか細い声を視覚化して見せてみた。
音量メーター目盛りは、1〜2あたりを指していた。
目盛りが4〜5になるように読もうと促すと、自分の声で目盛りがふれるのが面白かったらしく、大きな声で読んでくれた。
それから後半、親と子にわけて別々に授業をおこなってみた。
子クラスではアクティビティをやったが、彼女はうるさいくらい元気な声を出していた。

そして、一週間後の授業……。
『Walter Was Worried』を読む日。
なーんのことはない、これまでがウソのよう。
授業で元気に声を出すわ、問題にほぼ100%正解するわ、「口にチャック」なんて影も形もなくなった!

音量メーターと、子どもだけでのアクティビティ経験、このふたつの効果なんだろうか。
それとも、ただ潮が満ちるように時期が来たのか。
ああ、理由がなんであれ、めでたし、めでたし!
いい学期末を迎えられた。

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