渋谷区立小学校の課外授業

渋谷区立小学校の今年度のリードアラウドが、先週から始まった。
生徒は、2年生と3年生の約14人。
先生は、リードアラウド研究会のK先生とO先生、そして学校からひとりと、区から派遣の先生がひとり。
リードアラウド研究会としては、リードアラウド指導者としての研修の場でもある。
先生方にとっても貴重な機会だと思う。

学べることはたくさんある。
ひとつは、生徒6人程度の塾とは違った大人数の教室運営術。
大人数のクラスで授業するには、ある種のリーダーシップが必要だ。
これを身に付けるには、数多く教室に立つしかない。

またリードアラウドのモットー「楽しさ」の伝授は、統一された学習環境としてクラスが整ってはじめて可能になる。
ざわざわと集中していないところでは、絵本の素晴らしさが伝わらない。
ということで、大切なのは案外、声。
よく通る声が欲しい。
朗読者(Reader)としても声、リーダー(Leader)としても声か。

先週から『 Lemons Are Not Red』を読み始めた。
この本の魅力を上手に生徒たちに手渡すのが、わたしたちの第1の役目。
その「ついで」に、色の名前をはじめとする語彙や、否定文・肯定文を紹介する。

この日の研究会の「実験」は、「T or F」という、リスニング・理解力・解読力を養うゲーム。
「T or F」とは、「True or Fault」つまり○×ゲームだ。
センテンスを聞いて、合っていればTの札、間違っていればFの札を机の上に出す。
このゲームで、出題者の生徒は、クイズを出題する気分で本文を読むことができる。
回答者の生徒は、楽しみながらも集中して聞きき、内容理解が深まるチャンスにもなる。

中には「意味わかんな〜い」と言った子もいたが、全員、集中して楽しそうに参加していたのは事実。
これは、ひとまず成功!
K先生、O先生、ご苦労様。
よかった!

穏やかな子どもたちが増えている昨今、授業で子どもに絵本の音読をさせると、面白くなくとも義務としておとなしく読んでくれることが多い。
だが、つまらなそうな顔をしていることも多い。
指導者としては、それを見逃したくない。
いい意味で、子どもの顔色をうかがい(観察し)たい。

輝く、明るい顔色の子どもたちだらけの教室で、絵本を読むついでに、ずっと身体にのこる英語体験を与えたい。
楽しいなかでこそ、学んだことを吸収できるというもの。
さあ、来週も子どもたちに楽しい英語エンターテイメント、リードアラウドを届けよう。

Warriors: Power of Three Box Set: Volumes 1 to 3
『Warriors: Power of Three Box Set: Volumes 1 to 3』

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