夏にSnowを読む:指導者向けリードアラウド課題

6月23日の指導者向けワークショップでは、初夏だというのに、Uri ShulevitzのSnowを読む。
決して、季節はずれ、なのではなく、周到な準備のためである。

冬までに、ワークショップ参加のみなさんが朗々とこの詩情溢れる絵本をリードアラウドできるように、との老婆心(文字通り!?)でもある。

前回、前々回は、ハイテンションなお笑い系の絵本で、登場人物の声やナレーションをどう違えて読み、笑いと取り、内容理解をさせるかを学んだ。
(前回お休みをした人は、23日に全体でさっと復習もしますので、前回課題だったRhyming Dust Bunniesも出来れば練習してくれば、少々ですが発表の場もあります)

ところで警告!
これまでの絵本で、リードアラウド指導者としての読み、表現力で、さほど難しいと感じなかったひと、今回の本でうちのめされるかも。
まだ難しさが身にしみていないかもしれないが、うちのめされるのは、今後本物の英語絵本朗読者になる資質と思ってwelcomeして欲しい。

前回までの押して行く本のタイプに対し、本書は引くタイプとでも言うか、動に対して静の、ヨーロッパ映画の一場面を彷彿させるメルヘンチックな絵本だ。
読み手としては、「クサく」なりやすい。

「クサく」なると、中学年以上の特に男子は、聞いてくれない。
「脱臭」のご指導させていただくわたしとしても、まず「クサいとは」を認識していただくことから始め、どうそれを薄めるかが、チャレンジ。

ということで、あと約2週間、今日から始めて頂きたい課題は以下のとおり。

1. 本文冒頭の3行;
The skies are gray. 〜
と、次の見開き2ページ、
Then one snowflakes.
までの場面を、映画のシーンのように脳裏に浮かばせ、それを焼き付ける。
そうすることで、反射的にその場面が浮かぶようにする。

2. 絵本の絵と脳裏に浮かぶシーンとシンクロさせたものを「鑑賞しながら」、該当する文を読む。

お忙しいみなさんに、このふたつ。
また特に、「想像力に欠ける」と自覚のあるひとは、東欧の戦前の街並の写真など見るのもプラスになる。
よく俳優が、役をもらったときに、現地を見に行って役作りをするようなことを、本の朗読でもするくらいの気持ちになりたい。

言葉にイメージを乗せるのに、文の読み下しでつっかかっては出発点にも立てないので、機械的な読みの練習も欠かせない事は、言うまでもない(あ、言っていますね)。

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