Rosie’s Walkというロングセラーの絵本がある。
『ロージーのおさんぽ』という翻訳絵本にもなっていて、日本の子どもたちの間でもおなじみかも知れない。
その原書は、たった30語の1文で出来ている。
でも絵にたくさんの情報が描き込まれている。
これは、テキストの簡単さに反比例して指導者の力量が問われる難しい絵本だ。
語感、間、などにドラマを感じさせ、楽しませなければこの秀作が泣くというもの。
先日の指導者対象のワークショップでは、これを「煮たり焼いたり」。
まだまだ実技の練習が、し足りなかった……。
本研究会で本書を研究(?)の後、実際に本書でリードアラウドした「リードアラウド研究会の会員」のI先生の報告を転載する。
(I先生の報告)
岡山に戻り、この度の惨事が夢であったかとも思われますが、マスコミは連日厳しい現実を伝え、その報道に触れるたび呆然とし涙する毎日です。
そんな折、福山に行かせていただき、たくさんの元気をもらって帰ってまいりました!
当日は、…(中略)…1時間以上電車が遅れ、現地到着が20分ほど遅れてしまいました。
でも、6人の元気な子どもたち(4歳~2年生)が待っていてくれました!
和書、洋書、休憩なしで通しで約30分、リードアラウドさせていただきました。
…(中略)…
いろいろな発言がありました。
・4歳の男の子曰く「トムとジェリーみたいだ!」(う~ん、鋭い読み!)
・1年生の男の子は、「(キツネに気がつかないので)ロージーは耳がないんじゃない?」(なるほど・・)
・2年生の女の子は、「ロージーの小屋には卵があったかも・・」と心配そう。
(原書のリードアラウドで)
・まず、表紙でしっかりタイトルRosie’s Walkの読みの練習。
その後、最初のページ Rosie the hen went for a walk を開いて「読める字、ある?」と聞くと、ちゃんとRosie と walkを読んでくれました。
・haystack, beehivesなどの単語も上手に発音。over, underなどの意味も、この瞬間は、しっかり理解。
4歳の男の子も一度でbeehivesをマスター。(とても活発な子で、お母様も熱心。終わった後お話しましたが、大島先生のお名前や4月に出版される本のことなど、メモしておられました。)
駆け足でしたが、英語バージョンでも、どの子も一生懸命ついてきてくれ、一緒に大きな声で読んでくれました。
……
お陰さまで
とても楽しい時間を過ごさせていただきました。子どもたちにとっても、楽しい散歩の時間、であったと願うばかりです!