小学校の先生の美声

この1年、渋谷区立小学校の先生9人とほぼ週1回のペースでリードアラウドをさせて頂いた。
先日はその最終回で、発表会!

5つの小話が収められたGeorge and Marthaの中から1つ選んで、ひとりひとりが読む。

凄い!
まず、声がいいのだ。
響く声、ちゃんと上顎から頭に抜けるような声になっている。
リードアラウドでお世話になっているS学園のK先生も、先日おっしゃっていたが、教師に必要な資質のひとつが「通る声」。
生徒に聞かせるには、心地よく通る声、そういう意味での「美声」が一番だ。
生徒たちに、英語の絵本を読み聞かせたい先生方にとって、美声がやはり重要な条件だろう。

そして、生徒を喜ばせたいという気持ちが伝わるのが、本当に素晴らしい。
「ほら、ごらん」「これだよ」「ねっ?」
など、文の端端にその気持ちが現れる。

英語指導者とのワークショップでいつも問題の、気持ちの伝わらないスラスラ読みや、冷たい優等生読みのようなものが、ここにはまったくない。

トツトツ読みに近いときもあるが、意味を分かって読んでいらっしゃるのと、伝えたいという暖かい気持ちがあるので、内容がなんとなく伝わる。
つっかえそうになると、「先生、がんばれ!」という気持ちがこちらに湧いてくる。

実際に生徒がいなくとも、そのつもりで気持ちを出せるところもプロだ。
わたしが生徒だったら、がんばる先生への感謝の気持ちでいっぱいになり、聞き惚れてしまう。

この先生方とのリードアラウドで、英語の絵本を楽しませるには、その内容を乗せた「気持ち」と、聞いている相手を思う「気持ち」が大切だということを再認識した。

ある先生は、もう担任している4年生のクラスに、英語の絵本を読むと予告してあるそうだ。
「うちのクラスもやろう」と、他の先生からも声があがる。
お〜い、H小学校のみなさん、楽しみにね!
George and Martha
『George and Martha』

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