赤ちゃん@自由が丘の英語教室

昨年度のチャレンジは中学生とのリードアラウドだったが、新年度のチャレンジは、赤ちゃんとのリードアラウド。

赤ちゃんを持つパパやママには、心配なご時世になってしまったが、
第1回目の体験レッスンに、1歳になったばかりの赤ちゃんが参加してくれた。

使った絵本はLemons Are Not Red
色の概念や名前を、少ない言葉と簡単な仕掛けを使って、年少者に語って聞かせる本だ。
タイトルのようにlemons、redなど、身近かな物とそれにマッチしない色を挙げて否定し、次ページで「レモンは黄色で、赤いのはリンゴだね」と肯定文で「正解」を畳掛ける。

赤ちゃんは、「間」の天才だった。
言葉というかつぶやきというか、様々なボディランゲージを含めた反応をするが、その前や後に、独特の間があく。
「レモンは黄色いんだ!」
とこちらが読むと、「……」。
しかし、これは空っぽの間ではなく、「ウッウッウッ」とでも言いたそうな言葉にならない反応がある間。

その間合いに、こちらを慣らすのが第1のチャレンジだった。
ある種、ちょっとだけ変わったキャッチボールみたい。
独特の間合いに、「おっととと」と調整を迫られながらも、一通り一緒に「読破」!

笑いはとれなかったが、泣かれもしなかった。
アイコンタクトもばっちりあったし。
「大甘」の評価を自分にするなら、Good Night!で終わる最後ページにたどり着く頃に、赤ちゃんが眠そうになったのが、「合格」のサイン?

大きい子たちとのリードアラウドで大切にしているメリハリも、赤ちゃんには加減して怖がられないようにする。
そして、主に指導の流れは、指導者→ママ→子
という方向でやってみるつもり。

あかちゃ〜んや〜い、一緒に英語の絵本を読もうよ〜!

Rosieと歩く

Rosie’s Walkというロングセラーの絵本がある。
『ロージーのおさんぽ』という翻訳絵本にもなっていて、日本の子どもたちの間でもおなじみかも知れない。

その原書は、たった30語の1文で出来ている。
でも絵にたくさんの情報が描き込まれている。
これは、テキストの簡単さに反比例して指導者の力量が問われる難しい絵本だ。

語感、間、などにドラマを感じさせ、楽しませなければこの秀作が泣くというもの。

先日の指導者対象のワークショップでは、これを「煮たり焼いたり」。
まだまだ実技の練習が、し足りなかった……。

本研究会で本書を研究(?)の後、実際に本書でリードアラウドした「リードアラウド研究会の会員」のI先生の報告を転載する。

(I先生の報告)
岡山に戻り、この度の惨事が夢であったかとも思われますが、マスコミは連日厳しい現実を伝え、その報道に触れるたび呆然とし涙する毎日です。

そんな折、福山に行かせていただき、たくさんの元気をもらって帰ってまいりました!

当日は、…(中略)…1時間以上電車が遅れ、現地到着が20分ほど遅れてしまいました。
でも、6人の元気な子どもたち(4歳~2年生)が待っていてくれました!

和書、洋書、休憩なしで通しで約30分、リードアラウドさせていただきました。
…(中略)…
  いろいろな発言がありました。
  ・4歳の男の子曰く「トムとジェリーみたいだ!」(う~ん、鋭い読み!)
  ・1年生の男の子は、「(キツネに気がつかないので)ロージーは耳がないんじゃない?」(なるほど・・)
  ・2年生の女の子は、「ロージーの小屋には卵があったかも・・」と心配そう。
  
(原書のリードアラウドで)
  ・まず、表紙でしっかりタイトルRosie’s Walkの読みの練習。
   その後、最初のページ Rosie the hen went for a walk を開いて「読める字、ある?」と聞くと、ちゃんとRosie と walkを読んでくれました。
  ・haystack, beehivesなどの単語も上手に発音。over, underなどの意味も、この瞬間は、しっかり理解。
   4歳の男の子も一度でbeehivesをマスター。(とても活発な子で、お母様も熱心。終わった後お話しましたが、大島先生のお名前や4月に出版される本のことなど、メモしておられました。)

駆け足でしたが、英語バージョンでも、どの子も一生懸命ついてきてくれ、一緒に大きな声で読んでくれました。
……
お陰さまで
とても楽しい時間を過ごさせていただきました。子どもたちにとっても、楽しい散歩の時間、であったと願うばかりです!

土砂を見ると……

土砂崩れに飲まれるかと、覚悟したことがある。

TVで東北の太平洋沿岸を襲った津波などの映像を見ると、ドキドキして、息も速くなって正視できない。

わたしの経験した恐怖は、ネパールのカトマンズからポカラという村に向う時のこと、もうほぼ35年も前のことになる。
モンスーンの季節で、山道は路肩は崩れるし、所々すでに土砂崩れで通行止め。
それでも定期バスは、土砂崩れの手前まで乗客を運んでくれる。
そして、「この土砂の向こうに、先に出発したバスが次の土砂崩れで通行止めのところまで走っているから」と(ネパール語で)、なんだか能天気な感じで言われた(と思った)。

そのバスに乗っていて道連れになった外国人バックパッカーたちは、現地の人と一緒に裾をまくり裸足になった。
そして、まだ崩れてきて日が浅そうなニュルニュルの土砂に足をつけ、誰となくみんなで腕を取り合い、土砂に足をすくわれないように、崩れた土砂の山を渡った。

次のバスを目指して歩いていると、誰かが「シッー!」。
はっとして耳を澄ますと、「ゴーンゴーンゴーン」という地鳴り?
それが、だんだん近づく。
「ど、土砂崩れだ!」
誰かが叫んだ。

みんなで、道の最内側、山側に体を張り付け、それぞれの神や、仏に祈った。
幸い、乾いた泥や岩や石がザザーと、わたしたちを避けるように放物線を描いて降って、最後に大岩がゴッロンと落ちてきて終わり。
大岩が弾むように砕けながら落ちてきて、目の前で粉々に割れたのが恐怖だった。
でもほとんどが、崖からさらに下の川まで落ちて行ってくれた。

後から考えれば、これは命拾いした瞬間だった。
この時の恐怖が、まだ体に染み付いているのを、最近知った。

『声に出して読む英語絵本 初めてのリードアラウド』

東北地方には主な製紙会社がいくつかあって、この度の津波の被害を受けたそうだ。その影響が、出版界にも出ている。
そんななか、初の「リードアラウド本」が、幸いにも予定通りいよいよ4月10日に発売される。
地震の日から1週間位が、原稿の最後の追い込みだったので、実に印象深い本になった。

この本では、
「リードアラウドってなに?」
「なんのためになるの?」
「どうやるの?」
「どの英語絵本を使うの?」
など、親御さんや先生の基本的な質問に答えるつもりで書いた。

これまで英語児童書のガイドブックを2冊出版したが、今度の本もガイド部分がかなり充実していて、ガイドブックの「第3弾」とも言えるかも知れない。
リードアラウドがしやすい本を100冊、入門・初級・中級・上級 の4レベルに分けて読み方などを解説してある。

蛍光色に近い黄緑色のカバーに、紫の帯がついている本。
近日中に本の画像もアップする。

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