ローマ字は役に立つ?

リードアラウドをわがスクールで、親子で学習中のママAから、質問がありました。

ママA「……(子どもには) 文字からなんとか読みとる努力をさせています……。その時にふと思ったのですが、「ローマ字」は教えない方がよいですか?何かの個人意見で、そのようなコメントを見かけたのですが。

phonicsを私自身が雑学程度に知っていても、教えられるほどちゃんとはわかっていないと思うので、読み方がローマ字っぽいですよね?(phonicsの指導者向けお勧め本などあれば、教えていただきたいです。)

子供に読みのヒントを与える時は、最初にbeginning wordの口の形を作り、それに続く母音を 続けて発音させようします。M(5歳の娘)は割とそれをヒントにするとなんとなく読めるようですが。
 
  私は英語は文法にしても、単語にしても、「仕組み」に興味を持って楽しんできたので、そういう感じになってしまいますが、どんなものでしょうか?」

わたしの返事:
ローマ字は、英語以外の場面で必要になることがたまにあります。
日本人名や日本語そのものを外国向けに書き下す(?)とき。
「日本語そのものを外国向けにローマ字で書き下す」のは、よく日本語をペラペラしゃべるのに実は「日本の文字がぜんぜん分からない」人たちに。
その人たちにはメールなどローマ字で書けば日本語が通じます。
そういった仲間同士では、英語だとしらじらしく感じる時に、ローマ字の日本語をまぜたりしています。
と、いうことで、そんな知り合いがいれば、連絡するときに役に立ちます。(特殊すぎ?)

英語の発音の助けというより、わたし個人的には、ローマ字読みができるのは、邪魔、でした。
英語の発音と綴りが頭にすっと入るのを、阻害する。
Appleが、おかげでなかなか、appuruでないことを納得できませんでした。
教える立場になってからは、ローマ字を学んだ6年生などに、「ローマ字のことは忘れて」と言わなければならず、英語の読みを教えるのに「一工程」多い感じ。
幼いと、混乱するかもしれませんね。

フォニックスに関しては、ある綴りの組み合せだと、こう発音する事が多い、という規則を知るだけですから、それはフラッシュカードで事足ります。

ただ全英単語中、フォニックスの規則通りに綴るものは、50%程度ということで、はずれも多いのですが。
逆に言えば、半分はフォニックスの規則であたるわけなので、規則が好きなら、知っておくのもいいでしょう。

個人的な知り合いで、英語教育と関係ない英語圏の人のほとんどは、フォニックスでスペリングを学んでいないと言います。
わたしたちが漢字を学んだ方法、つまり何度か書いて覚えたり、単語帳で覚えたり、またはただ本をたくさん読んでいるうちに覚えたそうです。
世代や、学校によって、フォニックスを習ったり、習わなかったり。
でも、少なくとも習わなかった人も、みんなちゃんと英語を書く人になっています。

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