101冊目の絵本

ポートランド、気温は東京とほとんど変わらないが、空気が新鮮。
ちょうど、東京で富士山が見える冬の日のような今日、こちらではMt.Hootがくっきり見えている。

PCにばかり向っていないで、「本ハンティング」を、そろそろしなきゃ。
3月末に出版予定のリードアラウドのハンドブックでは、お勧めの本を4レベルに分けて100冊紹介しているが、ああ残念、101冊紹介できたら、これを加えたい。

Of Thee I Sing:A Letter for My Daughters、オバマ大統領が書いた絵本だ。
じっくり読んだが、言葉がじんじん胸に響く。
いつものオバマさんの演説のような、オバマ節。
語るように書かれた素晴らしい1冊で、リードアラウドしたくなる。
4レベル中、一番上の上級レベル、中学生にいい本だ。

自分のふたりの娘宛という体裁を取りながらも、アメリカのすべての子どもに、13人の偉大なアメリカ人の偉業を伝え、後を継ぐのはいろいろな可能性を秘めた君たちだ、と語りかける、理想に燃えた内容だ。

たとえば、アインシュタインの頁。
「ねえ、パパは君たちが賢いんだってこと、言ったっけ」
パパが声をかける。
そして、アインシュタインがどんなことをしたか、30語くらいで教えてくれる。

イラストがまた、気持ちのよくなる清々しい絵で、いい。
青空をバックに、いろいろな民族的背景を持った子どもたちが描かれている。
自分も、きっとその中のひとり、という気がしてくる。
おお、アメリカ!

実際、普段絵本など見たこともない、アメリカ人のおじさんが、これをたまたま手にして、涙ぐんだのを見たゾ。
Of Thee I Sing: A Letter to My Daughters
『Of Thee I Sing: A Letter to My Daughters』

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