海老と『おじいさんの旅』

普段はあまり食べない海老を食べた。
どうした風の吹き回しだろうと考えたら、そうだ!海老蔵さんの謝罪会見である。
ネットの「完全版」でしげしげと見た後だった。

その会見での「エビさま」、口にする言葉ひとつひとつにイメージを浮かべているような、大きな目で遠くを見たり、悲しげに揺らしたり、伏せたりと、くるくると、確かに市川家の「目力」は凄い、と思わせる。

Grandfather’s Journey (『おじいさんの旅』)を練習中の、指導者向けワークショップ参加者のみなさん。

海老蔵さんが「関係者のみなさま」「歌舞伎ファンのみなさま」など言う口調と声、そのたびに、その方々の顔を思い浮かべているかのような、間合いと目の動き、ときに唇を噛み、眉間にしわを寄せたり、鼻から息をもらす。そこからも生まれる声の変化など、この役者の演技力が、とても役に立ちそうです!

ひとつのテーマに自分を集中させ、芯を通した立ち居振る舞いも、よく出来ている。
日頃のレッスンが、こうした急な機会にも力を見せるのだろう。

Grandfather’s Journeyとこの会見では、テーマが「望郷」と「謝罪」でぜんぜん違うが、言葉に気持ちを込める、集中力のひとつの手本として、この映像は使えそうだ。

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