Dr.Seussで笑わせる

指導者向けワークショップ、11、12月の課題は、
Grandfather’s Journey と、 Green Eggs and Ham。
先日、9人の英語指導者、または指導者to be のみなさんと、この2冊の表現練習を始めた。

Grandfather’s Journeyは……、何を隠そう、わたしは2年がかりで仕上げた作品で、みなさんもそうやすやすと出来ないだろう。
本書での指導風景はまた別の機会に報告するとして、ある発見があったGreen Eggs and Hamでの方について、少々書いてみたい。

感想は、「わはっは」。
(参加者のみなさんのことが誇らしく、ちょっと威張っている笑い)

Grandfather’s Journeyで苦戦中のみなさんなのだが、まったく異質のこのDr.スースの古典的リーダー/絵本 では、おかしさの神髄に触れる、素晴らしい読みを披露してくれたのである。

この、多くの日本人が「どこがおかしいか分からない」「(これで教えるのは)難しい」とおっしゃるDr. スースで、何故に彼女たちは自ら楽しそうに、そして聴衆を笑わすことができたのか。

「何も考えないで、出来ますから」
と答えてくれた人が数人。

う〜む。
これを解釈すると、このワークショップ参加者で、このDr.スースで笑いがとれたみなさんは、ほとんど英語圏での生活経験がある人、それに準ずる人ということ。
これがひとつの要因かも知れない。

Dr.スースの笑いは、日本人には「バタ臭い」。
くどいような言葉の洪水から生まれる。
言葉を溢れるように使って笑わせるには、その言葉の洪水を瞬間的に理解し、頭に流していかなければならない。

反射的な理解が必要なのだ。
それができないと、自分が笑えないし、もちろん笑わせられない。
この反射は、「考えないこと」とも言える。
「!」
考えないで済む人は、反射で英語が分かっている人なのでは?

こんな、わたしにとっては「大発見」があったワークショップだった。
Green Eggs and Ham Book & CD (Book and CD)
『Green Eggs and Ham Book & CD (Book and CD)』

コメントを残す

CAPTCHA