Bob Booksが自分で読めた!

自由が丘で開講しているリードアラウドによる英語スクール、2学期が始まりました。
今学期から、通常のカリキュラムに加え、小さな独立した冊子になったBob Booksの第1話から12話までを、ひとり1話づつ毎回持ち帰り、次のレッスン時まで読む練習をする課題を出しています。

レッスン時には、短い個別の時間枠をもうけ、そこで1対1で先生に読みます。
読めれば、次の本を渡され、最後には12話全部が読めるようになるという計画です。

いつものことで、指でなぞって読んでもらいますが、この頃はその指が指している語と声に出している語とが、一致し始めました。
文字と読みの一致、voice-to-print match しています!

ネイティブの子どもたちにも、ハードルが高いこの過程。
継続してリードアラウドをスクールで学び、5ヶ月少々でここまで来てくれた……。
まだ小さいですがこの実り、このスピードは、家庭の協力あってのことです。
とても嬉しくなります。

実験ではありませんが、スクール開始と同時期に、まったく家庭学習が望めないグループに、同様な絵本でリードアラウドして英語を教え始めました。
家庭学習なしの他、授業時間はスクールの半分という条件の違いです。

このグループは、No! DavidとDavid Goes to Schoolの2冊をじっくりやって来ましたが、やはり9月末には、この2冊に関してはどうにか読めるようになりました。
のびのびと楽しい表現をしてくれ、クラスが明るいのはスクール同様です。

これまでの結果の違いは、
本2冊を繰り返し読んだので、絵を手がかりに文を暗記している可能性が否定できないこと。
読めている生徒がいても、語彙が少ないことと。
全員に対する英語のインプットが少ないこと。
アセスメントをしないので上達度がはっきりしないこと。
そして、見えることではありませんが、家族の協力を仰げないので英語学習の動機づけが弱い、などがスクールとの違いとして考えられます。

条件の違いがあって、結果の出方も違いますが、どちらにしてもリードアラウドが、voice-to-print(解読)から、内容理解、声に出して表現することなどを通し、英語の流暢さ(fluency)育成に働きかけているらしいこと、英語の楽しさを伝えているらしいことが、みなさんと共有したい嬉しいニュースです。

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