『Olivia』には驚いた!

神田にある神保町ブックハウスで、リードアラウドの会があった。

始まる前、会場を覗くと、かしこまったおじょうちゃま、おぼっちゃまたちが椅子にちょこんとすわっている。
その膝には、ちょうどいいサイズのかわいらしい装丁の『Olivia』。
そのまわりを、保護者やおとなの参加者が取り巻く環境で、なかなかいい。
この距離、おとなが干渉しすぎず、それでも目は届くので、子どもが案外のびのびする。

『Olivia』は、これまで何度も読んで、読み方の教授をしたり、解説を書いてきた本だ。
ああ、それなのに!
リードアラウドの会の早朝、声を慣らそうと朝日を浴びながら練習を始めたところ……
アレ〜?

Olivia: Book and CD (Olivia Series)
『Olivia: Book and CD (Olivia Series)』

ページをめくろうとしたそのページに、裏の絵が浮かび上がった。
それが、表の絵と合体して新たな場面になるではないか。
そのページは、Oliviaが美術館でドガの踊り子の絵をボーっと見ていて、「何を考えているのだろう」とキャプションがあるページ。
裏を透かして見ると、何と、バレリーナの格好をしたOliviaが白い余白に浮かび上がる……。

他のページも裏を朝日に透かして見たら、全部、表裏一体!!
この日まで気が付かなかった。
すごいぞ、この作家にこの本。

「O-livia!」「Not at all sleepy!」とかわいい声をあげてくれたみなさんにも、もちろんこの「しかけ」を教えてあげた。
なぜかよく覚えてくれるRAの4つ目の約束、「24時間以内に……」を、帰宅して実行する際に、このしかけで楽しんでくれたかな。

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