最愛の書店、パウエルズ・ブックスに行く途中、10thとAlder通りのブロックに、平日の昼時になると屋台村がオープンする。
「レストラン通」のパウエル元社長(7月に娘が社長に就任)によれば、ポートランド地区には400近い数の屋台が登録されているという。
上海の屋台は上海人の友人がダメと言うので試していないが、ポートランドのはしっかりしているというポートランド市民を信じて、いろいろ試して来た。
今年の発見は、チェンマイ風タイ料理のSomtum Gai Yang というところ。
ウェブサイトまでちゃんとある。somtumgaiyang.com
普通のタイ料理なら、溢れるほどここにもあるが、チェンマイ風だ。
売り物は「食べても太らない」青いパパイヤ料理、Somtum。
ベトナム料理にもあって、東京でも食べた事があるが、ここのキッチンを覗くと、チェンマイの人らしき女性がこつこつ作っている。
色白、ぽっちゃり、小柄で、いかにもチェンマイの人らしいのが本物くさい。
蓋付き籠におこわを入れて出すところも、だ。
この日は、東京では食べた事がないものがメニューにあったので、それを頼んだ。
ココナッツベースのちょっとグリーンカレーぽいが、ヌードルとライム、香菜、揚げた細いヌードルに、ラー油の中身のほうを混ぜて食べる、ぬるくて辛い食べ物。
ああ……、これはタイのコーランという島の村民に、ふるまってもらったソバだ。
30年以上前のこと、走馬灯のようにシーンが目に浮かんで来る……。
Mmmm、旨い。感無量。
(近くにいたアメリカ人カップルは、somtumについて来たおこわを手で食べ出した。インド料理と間違えた?または、日本のおにぎりと?べたべたになって困っていました)