雑食者のジレンマ

「よりよい食への「答え」とは?
それは、ポートランドのファーマーズ・マーケットにある!」と書いた、Summer Reading2010のブログの続き。

今、何を食べたらいいか。
答えは、
近所で売ることを前提に収穫したもの(収穫後の農薬散布がない)で、旬のもの、新鮮なもの。
有機栽培、飼育ならなおよし。
畜産なら、その動物が本来食べる物を食べて、本来育つスピードで育った健康なもの。
アメリカのおばあちゃんが、子どものときに食べていたもの。

あるある、そんなものばかりが、ポートランドのファーマーズマーケットにはぞろぞろ。
人気が高まって、今シーズンはこれまでよりも1ブロックほど広い地域をマーケットにしたようだ。
夏のポートランド、果物は桃、スモモ、メロン、スイカ、そしてなんと言っても、いろいろなベリー。

今年の発見は、有機栽培のイチゴの美味しさだ。
路地で育ったそのイチゴは、日本の品種より野生に近い姿、赤が深く黒っぽく、種がちょっとケバっぽい。
冷やさずに食べた。
その味の濃いこと、甘いこと!
子どもの頃に、どこかでつんで食べた野イチゴみたい。
体が充電されるみたいな、太陽の味がした。

農場で好きなものを食べて大きくなったブタとか、コーンと薬で急に大きくされたのではなく、ちゃんと牧草を食べて育ってから肉になった牛とか、庭を走り回ったニワトリとか、そしてバッファロー、シカも羊の肉も売っている。

夏は種類が少ないが、キノコもある。
新顔は、Reishi。霊芝のことらしい。
もしかしたらアメリカでは食べるのかもと、尋ねてみた。
すると、遠くを見るような目をした、ロック爺さんのようなキノコ屋さん、
「あのね、お茶にして飲むんだよ〜。すると……永遠に生きられるんだ……」
さらに彼方を見る目で答えた。
あ〜、長生きにその手もあったか。

雑食、いろいろこれからも試してみたい。

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