Madelineをどうリードアラウド?

本の街、神田神保町のブックハウスという子どもの本屋さんで、第2回目のリードアラウドがあった。
炎天下の連休中日、7月18日の真昼……、
にもかかわらず、店内中央にある読書スペースに20人+が、手に手にMadelineを持って座っていた!

書店でMadelineは、初めてである。
この絵本で使われている英語が初級レベルではないだけでなく、物語が長いためだ。

私立小学校で、昨年度使ったのが最初の経験。
2年生のクラスに、「エイ!ヤー!」の気持ちで採用した。
その結果は……、
心配をよそに、ある「作戦」が功を奏し、子どもたちもわたしも楽しめたのだ。

このことがあったので、書店でもやれないことはないだろう。
そう思い、同じ「作戦」、「聞き耳作戦」を使ってみた。

その「作戦」とは。
本書は、ほとんどどのセンテンス(時には1節)で押韻されている。
子どもたちが、わたしが読むのを聞き耳を立てて聞いて、文中の揃えられた音(韻を踏んでいる音)のあてっこをするのだ。

リスニングの勉強法、phonological awarenessのアプローチだ。
例えば、本文のしょっぱな。
In an old house in Paris
that was covered with vines

これを読むと、子どもたちはたちどころにhouse, Paris, vinesの「s」の音を挙げる。
そのあと、いっしょに読む。
sが響き合って、きれいな文だとみんなが気づく。

驚くほど子どもの耳は澄んでいる。
こちらがちゃんと読めば、聞き分けられる。
そしてチャレンジが好きだ。
どの音だかをあてようと、真剣に聞いてくれるのだ。

内容については、素晴らしいイラストでおおよそをカバーしてもらう。
こんな音を楽しむことを全面に出した、リードアラウドの変則版も楽しいものだ。

この日の参加者のうち、特に熱心だった小学生の女子6〜7人に支えられ、どうにか1冊を読み終えた。
5歳未満の参加者には、でもちょっと長かったかな……。
Madeline (Book and CD)
『Madeline (Book and CD)』

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