英単語の音声について

 自由が丘で始めたスクールや、複数の書店や学校へ出向いてのリードアラウドで使う絵本、あたり前だがパフォーマンスをするとき、「初見」はありえない。

 だが告白するが、だいぶ以前に数回、ネイティブでないがゆえに、その場に及んで単語の発音にヒヤーっとしたことがあった。
練習中は気にしなかった「不案内度」が、人前に出て急に大きくなることがあることを知った。

 これに懲りて、知っていると思う単語の発音でも、音声付きの辞書で調べるようにしている。

愛用していた電子辞書は、あまりに開閉回数が多かったのか、蓋の蝶番(ちょうつがい)が壊れた。
そんなこともあって、しばらくインターネットの無料辞書サイト、Merriam-Websterを愛用していた。

辞書の名門なだけあって、詳細な記述とすべてについている音声データが素晴らしい。
これをブッククラブの解説にリンクさせてもらってもいる。

だが最近、iPodを買った。
だから、アプリの辞書を使うことにした。
Merriam-Websterはここでも無料なのでダウンロードしたが、ネットに繋いだ状態でなければ使えない。
有料でも、ネットなしで使え、音声も多くついた英和辞典を購買した。
電子辞書のことは忘れるくらい、使い心地は悪くない。

そんなおり、「音声をPCで調べるのは面倒なので、発音記号を解説につけて欲しい」という希望が、あるブッククラブの会員から、2度も、寄せられたと聞いた。

学生時代に、発音記号をみても、いまひとつその音に確信をもてなかった自分を思うと、ネイティブの発音がいつでも聞ける今が夢のようだ。
だからその会員の「面倒」の意味がよくわからない。

英単語に関しては、生の音声が聞ける機器が手元に置ける時代だ。
これがあるにもかかわらず、単語をまちがって発音したり、「発音できない単語」があるのは、学習者の怠慢かも。
また発音記号は、いまや学校での必修ではなくなったので、もしかしたら(わたしら!)年配者にしか通用しない?!

(が、しかし。日本のアプリ辞書はまだ「万能」ではない。定評ある辞書のアプリに、あってはならない音声データミスを発見!先日、出版社に「通報」したので、修正がそのうちされるでしょう……)。

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