夏だ!「読書の季節」だ!

新学期シーズンで、指導計画を立てたりワークショップで忙しくしていた。

早いもので衣替え、そして梅雨の季節となり、インター校や太平洋の向こう側ではもうすでに夏休み。
「Summer Reading! 」の標語が目に飛び込む季節だ。

「Reading! Reading! Reading!」
と多くのポスターが呼びかけるように、英語圏では「子どもにreading=読書を」と口が酸っぱくなるほど言われている。

わたしも自らの英語学習や教えてきた経験から、それに同感する。
だから「英語の本の楽しさを伝える」ことをミッションとして、ここ10年余やってきた。
そういえば、英語読書ガイドブック『キッズだけにじゃもったいないブックス』シリーズ2冊を出してから、5年以上経つ。

そんな折、「英語児童書のガイドブック第3弾の企画があれば、検討しますよ」と、ありがたい編集者からの連絡が入った。
出版企画はボツになることも多い昨今で期待はできないが、ちょっと第3弾について考え始めた。

「多読」が流行っているとは聞くが、実際に「夢中になって一気に読んだ」とか言える英語の本は、一般的な日本人の場合は少ないと思う。
自分の経験からしても、挫折することが多いのではないだろうか。

そのわけは、自分のレベルにあっていない本だから。
ESL学習者用に簡単な英語で書き直された「リーダー」の英語レベルで読むと、今度は内容の「精神レベル」が(幼稚過ぎで)自分にあわない……。

これを改善するには、書き直された本ではなくもとから児童文学として書かれた文学作品から、出来るだけ客観的に本の英語レベルと自分の英語レベルを合わせ、自分の興味分野をさらに合わせて選書するのだ。
これまで、キッズブックスのブッククラブで試みてきたように。

そんな、指針をもった英語読書ガイドの企画を、かの編集者とその出版社に「売れる」と受けとめてくれるといいのだが。

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