越境者の定め?シアトルにて

昨日、Seattleからアメリカに入国。
また、入国審査で嫌な思いをした。
「しょっちゅうアメリカに来ているが、用向きは何か」
という質問は、審査官としてその感じ悪い態度は別として、内容的には尋ねるべきものなのだろう。
でも、「土産物はない」と本当のことを言ったのに、
「あんた卒業式にでるのに、ギフトがないって?」
という、まったく信じないという感じで嘲笑しながらの言い方は、大変不愉快なものだった。

「食べ物は持っているか」に対して、つい日常会話的に
I don’t think so.
と、婉曲にわたしが否定したらオットット。

Don’t think so?
と、待ってましたとばかりに一語一語切って語尾を上げ、ギロリ。

さすが、いつも表現に神経質なわたしだ。
相手のセリフに込められたニュアンスには敏感だ。
あ〜、この審査官、感じワル!
Oh, I mean I don’t have any.
こうあわてて、わたしは言い直し、
土産物については、わざわざなぜ持っていないかの説明までした。

後で思いついたthe best answerは、
Oh, I thought I could buy it(ギフト) here in the U.S.
貿易振興の一助になれば、嬉しかろう。

となりの入国審査ブースでも、酷い質問をされているのが聞こえてきた。
入国の目的を「friendに会うため」と答えた若い女性が、
Boy?
と、嫌らしい笑みを浮かべた官吏に、帰国用航空券の提示とともに「尋問」されていた。

アメリカに外国人が住み着くのが嫌、というのがアリアリ見て取れる。
水際作戦の一環だろう。
日本へ外国人が入る「水際」では、どんな感じなのだろう。

でも今までで、一番怖い入国審査は、1978年にアフガニスタンからイランへ「病気持ち」を隠して入ったとき。
アフガニスタンでは治療が受けられないため、本当に決死の入国だった……。
それを思えば、他は楽勝、か。

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