29人の2年生がひとりひとりで英語の絵本を

2年生クラスの発表会。
1年間で、よくぞここまで!
個人差はもちろんあるけれど、楽しそうに読むところまで到達した子も、緊張して声が小さかった子もいたけれど、みんながそれぞれひとりで、英語の絵本を観客に聞かせました。

録音して大人のワークショップでお手本にしたいような、自然で素晴らしい表現もあちこちで聞けました。
大人の指導をしていて思うのは、特に絵本だからでしょうが、結局目標は、子どもがする自然な表現なのですね。
大人の表現が「汚れている」というわけではありませんが、不自然さが目立つ。
上手な子どもの表現には、かなわないです!
と、この日の発表会でも思いました。

それと、とても興味深かったのは、家庭でカタカナ読みのメモをつけてもらってきた子どもたちについて。

まず、カタカナの書き込みなどがある子が何人も、わたしと助手E先生に訴えて来ました。
「(ママ?が)こんなことしちゃったの、どうしよう」
それぞれ、困った顔です。(コロンボ刑事が「うちのカミさんがね」と)肩をすくめる感じ、でしょうか。

「ありゃりゃ……」
とわたし。
消せるものは消し、付箋紙は取り、消えない子には「カタカナ無視!」と指示。
少々不安になりながら、いざ読んでもらったら……。

驚き!摩訶不思議!
だれひとりとして、カタカナ英語読みの子がいない。
これを、お家の方の(手間をかけたという)努力の「成果」がなかったと解釈するのか……。
何しろ、カタカナっぽい子どもは、ひとりもいなかったのです。
ああ、ほっ。

それにしても、カタカナはいずこに。
子どもたちの頭のどこにしまわれたのでしょう。
2年生だったから、耳からの英語が勝ったのだろうと、わたしは解釈します。
でもこれは、たぶん3,4年生には通用しない。

第二言語習得研究によると、年齢による「臨界期がある」という仮説があります。それが、9~10歳なのかも。
わたしの教師としての経験的にも、これからはもっとカタカナのインプットが「効果的」なり、英語らしい発音習得の足を引っ張り始めます。

そこで、カタカナっぽい発音がこびりついて「化石化」しないよう、カタカナ表記を本に書き込まないよう指導して行きたいと思います。
The Happy EggTime to Say [Please]!Madeline (Book and CD)
Dog and Bear: Two Friends Three Stories

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