Dog & Bearと2年生

3つの小話で出来ているDog & Bearを、この2年生とやるのは2回目。
約1ヶ月前にひととおり読んで、今日はその成果をみる日だ。

30人のクラスだ。全員が1話の1役は出来るようにしたいが、時間は60分。無理なので、今日はくじ引きで役を決めた。

Dog役、Bear役、ナレーターの3役。その後ろにわたしと助手のE先生が立ち、子どもたちが読めないところを黒子のように囁いて教える。

全部自分で読める子もいた。
でもほとんどは助けがいる。
それは想定通り。でも嬉しい驚きがあった。

さっと(ナチュラル・スピードで)囁くだけで、すぐにそれを素晴らしく上手に言える子ばかりだったこと。なかなか大人には出来ない芸当である。

年齢的に可能な「オウム返し」だけかも知れないという議論もあるだろう。
だが、2年生は、「オウム返し」の天才である幼児よりその天才度は衰え始めている年。
すぐそこにある本の中の文字を、ある程度は認知しながらの、半オウム返しだったと思われる。それでもうまいのである。

「文字を見つめる→困惑する→助けの囁きが聞こえる→朗読する」
このプロセスを踏むことがほとんどだったこの日、「文字=読み方」の解読はさらに進んだだろう。

ところどころ、自分で考えたに違いない素晴らしい表現があった。
大人が四苦八苦して、プロファイルなど作って作り上げる役作りだが、たとえばクマの役を、「生まれ変わり?」と思わせるほどピッタリな声と言い回しで読んだ子もいた。
本人にはその意識がなく、褒めたら頭を傾げていたが。

来月は各自選んだ本を読む、発表会。今から、たいへん楽しみだ。
Dog and Bear: Two Friends Three Stories

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