区立小学校で読むThe Carrot Seed:その2

さあ、T先生の登場だ。
3回目なので、そろそろ生徒も話が分かっている頃だ。
T先生がまずひとりで、read aloud.

新登場の先生のキャラクターを生徒たちが掴む前に、読んだのがよかったのか。
いつものガサガサ生徒たちも、黙って聞いた!
「聞いた」のか「聴いた」のかは、個人差はあるが、どちらにせよ、T先生のお手柄だ。

一般にある「英語の先生」という優等生的イメージを払拭してくれる、パワフルな読みだった。
リラックスが売り物のRA教授では、生徒・子どもが先生に持つ印象が、「がんばっている」より「天然?」が好ましいので、T先生の登場が嬉しい。(「天然。」ではなく「天然?」なところに、注意。練習することで生み出される演出である)。

そしてこの日の試みで効果的だと思ったのは、本文中の「難所」といえる3行に渡る長い文章を板書して、手拍子のリズムに乗せて読む練習。

文の切れ目(息継ぎ)と、文字もさらに意識させられた、と思う。
RAのひとつの大切な目的は、英語文字のdecoding(解読)で、それを指差し読みでやっている。
条件が許せば、その他に板書やFCを加えるとさらに効果的だ。

手拍子に乗せ読み上げる、というのも勉強っぽくなく、開放感が漂った。
ラップのまねのような遊びもやってみたら、楽しいかも知れない。
英語らしい音の同化も、こうやってRAの練習で身に付いたらいい。

数人の「どうしても英語を口にしたくない」風の生徒の存在が、このクラスの難しさ。
彼らの、ポーズではない「やる気のなさ」には、目を見張るものがある。
ちょっとやそっとでは、こちらの歯が立たない。
引き続き、これらの生徒からやる気を引き出すのが目標……。

とは言え、やる気満々のわたし自身は、この日のT先生の授業を大いに楽しんだ。

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