リードアラウドすると、どんな力がつくか:リスニング編

以前から気になっていた、メリル・ストリープが児童文学の古典の1つ、Velveteen Rabbitを朗読したものを聞いた。The Velveteen Rabbit Book and CD (Rabbit Ears)
『The Velveteen Rabbit Book and CD (Rabbit Ears)』

出版社のサイトで、サンプルだけだが、聞くことができる。(下から5番目のCD)

さすがだ。長い物語でも、こんなに雰囲気があって、声に魅力があったら聞いていてあきない。
……と思って、自分の中学、高校時代を振り返ってみた。
ぜんぜん、そんなこと分からなかったに違いない。

イメージで言うなら、ワーっと英語が高速で流れて行く感じ。
実際はそう早くはないものでも、リスニング力がないと早く感じる。

先日、中高一貫校の英語の先生と話をしたとき、学校で使う英語朗読CDの読むスピードが話題に上がった。
「不自然に遅い」そうだ。
傾向として、最近はさらに遅くなっているらしい。
そう言えば、書店でデモとして流れていた学習書の英語朗読や会話がやけに遅くて、聞いていられなかったのを思い出した。

そういった傾向にもかかわらず、リードアラウドでは小学生でも「早く」読む。
そのことに、先の先生は初め驚かれたらしい。
でも「早い」のではなく、自然なだけだ。

英語圏の人々が違和感を感じない早さで、こちらも読んだり言ったりできるなら、同じ早さでネイティブが言っていることも分かる。
おまけに、たとえ相手が「高速」でも、こちらが標準的早ささえマスターしていれば、聞き取ることはできる。

リードアラウドは、readと言いながらも、listenがセットになっている。
ナチュラル・スピードで聴いて、ナチュラル・スピードで反復する。
リスニング力がつくことも、リードアラウドのおすすめポイントのひとつだ。

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