「あのぼく、7歳の少年ですけど」

Goodnight Moonは、大人がリードアラウドするのが難しい。
あま〜い声を作って読みがちだが、正直なところちょっとなあ……と思うことが多い。

ところが、である。
先日、小学校1年生のクラスでやってみた。
主人公がウサギの少年で、年の頃5~7歳だろうか。
だからだが、「今日は難しい。7歳の少年になり切って読まなきゃならない!」とわたし。
すると、ぼくぼく、わたしわたし、と手が挙がる。

そこで、ひとりの少年を指名したところ、
「あの、ぼく、7歳の少年ですけど……」と、なんだか困ったような、済まなそうな顔。
わたしを始め、恐らく参観のお母さん方も、この発言だけで胸がきゅんとしたに違いない。
それから、その7歳の少年は読み出した。
「Goodnight room」

Ahhh! この声、この表情、ぴったりとはこのこと。
だから、お芝居では名優さえも子役に食われてしまうのだろう。
素直で透明なかわいらしさが滲み出る。
感動的だ。
これを演技とは言わないのかもしれないが、抜群の表現力には間違いはない。

素晴らしい英語の読みを7歳のときに、リードアラウドというワークショップでしたこと、少年は将来覚えていてくれるかな。
Goodnight Moon Book and CD (Share a Story)

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