小学校の午後の課外授業でリードアラウドの実習が続いている。
さて、昨日からNo, David!。Eさんと、来週担当のYさんの2回で終わらせる予定で、まずは約30分前に打ち合わせ。……ん? Eさんの持っている絵本が違う……。
「E先生、今日はNo, David!ですよ」!
そんなこんなで、わたしとしてはドキドキで始まったこの日のEさんの実習だった。No, David! は、全編デービッドのおかあさんのセリフである。ほとんどが叱咤だが、それを七色変化をつけてあきさせず、細かな感情を想像させながら、生徒と一緒に読み解くのがリードアラウド。
今日の注意点は、声、そして求心力だった。
会場はランチルームという場所で音響が悪い。声が散ってしまう感じのところで、指導者は求心力を保つ声を出さなければならない。それはただの大きい声ではない。深く響く声で、快くあっても欲しい。そんな声が出れば、この日もう少し生徒を盛り上げることができただろう。
生徒たちが、こちらを向いてくれないのにはわけがある。向かせる何かがないのだ。実体験からいうと、まずは声、そして立ち姿。中心に、姿勢よくぴんと立つ。動きにメリハリをつける。すべてが連続してしまうと、視線が一点に集まらない。静と動を意識しよう。
さて声は経験から言えば、毎日本当に愚直に、どれか本を1冊、朗々と(自分なりの)読むことがいい。下腹部を引っ込める気持ちで、鼻から息を吸って、あごを引きすぎず、想像の観客(生徒)の方に視線を向けつつ読む。
(つづく)