実習生と公立小学校でRA、光が見えた……

 先日、ふたたび実習生(実践ワークショップ参加者)と区立小学校の放課後授業でRAをした。この日は人数が少なく7人の生徒。絵本はYo! Yes?で、この日がこの本の2回目、仕上げの日だ。

 いつも体がぐにゃぐにゃした感じで私語も多い子が、この日は教室に入って来るなり「Yo!」と言った。あれ?興味を持ち出してくれたじゃない……。これは、いい兆しだった。すると、別のひとりが「No!」と言う。もしかして、Yo! Yes?の逆を言った?英語でおふざけ。これまたいい兆候。

 予感どおり、この日、RA始めるとおずおずとだが、その気になって本を読んでくれ始めた!読んでいる間、これまた嬉しいことに、ちゃんと指でなぞっている!

 「この本は2度目だから、今日は『むにゃむにゃ』(読めないところ)はなくなるヨ」と、打ち合わせ通り実習生Sさんは、子どもたちに宣言。Sさんの張りのある声がびびっと響き、いい緊張が走る。

 文字が限界に近いほど少ないこの本でも、英語をまったくやったことのない子にとっては、ちょっと聞いただけでは忘れてしまうところが出る。だれかが少しでも躊躇したところは、みんなにも難しいところのはず。そこをひととおり、全員に練習させることができたので、この日はかなりの完成度で終えることが出来たと思う。

 特別に嬉しかったのは、全員少なくとも1、2回は素晴らしい読みのところがあって、自然に褒めることが出来たこと。なんだかんだ、格好をつけたがっていた6年生もうまく出来て褒めたら、ポーカーフェースのはずの口元が緩んでいた。

 言葉を話せなかった赤ちゃんが、ある日、何かはっきり言葉を発した……その場に居合わせたくらいの喜び、だろうか。難しいクラスとしての船出だった。「英語なんて読めない」と投げやりな雰囲気もあった。それが、この日、本格的な発音で読めた!
次の実習生は、少しはやりやすくなるのでは。
Yo! Yes?

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