小学校の先生方とリードアラウド!

 渋谷区の小学校の教職員研修で、先生方とリードアラウドをした。使用絵本はDavid Goes To School『David Goes To School』。素晴らしい! いたずら小学生デビッドを先生が叱る場面がたくさん出てくる絵本なので、先生にはもってこいだったせいもあるが、それにしても表現力抜群。時にはおかしくてひっくり返りそうだった。

 興味深かったひとつは、研修前から「英語は苦手」という声があちこちからもれ聞こえ、どことなくおずおずした空気が流れていたこと。なのに読んでもらったら、何をもって苦手と言っていたのかさっぱり分からないほど、すぐにでも英語圏で通用してしまうようなこなれた英語なのである。こちらが求めることを聞いて、すぐにそれに応える。講師にとっては、Dream students(理想の生徒)だ。

 そこで、気づいたことがある。みなさんの苦手意識と現実(できる)のギャップが、日本人らしさというか、日本の文化的特徴かもしれないと。そして現実以上に苦手と思う文化は、奥ゆかしさでもあるのだろうが、どちらかと言えば語学上の成長を邪魔している障害なのではないか。

 でもさすが先生。すぐに自分を客観的に見ることができて、「案外いける」ことを認識した顔つきだったような……。コレなんです! わたしがリードアラウドのワークショップで目指していることのひとつは。つまり、「英語は難しくない」ということに気づき、「楽しい」と思ってもらうこと。楽しければ続けられる。続ければ、みんな必ずうまくなる。

 お世辞ももちろんあるだろうが、先生方から「楽しかった!」という感想をたくさんいただいた。でも実は一番楽しんだのは、わたし。大人、それも先生と呼ばれる人たちが、のりのりで、気持ちのいい表情でせりふを読むのを見ること、聞くことの楽しさといったら! だからわたしも、これからも続けて行こうと思う。そしてきっと、楽しさを実感した先生から、英語を学ぶ楽しさが伝わり始めるゾ。

 先生方、どうもありがとうございました。

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