第3回指導者向けWS報告:最終回『Where the Wild Things Are』

5月のGWが終わってから、ワークショップ(WS)が立て続けに5つほど続いた。先日は、クレヨンハウスで大人を集めてのWSもあった。

クレヨンハウスに集まった方々は、WS当日、始めてテキストの絵本を手にする。初見や初見に近い状態から、ある程度自信を持って読めるようになってもらい、リードアラウドが目指す方向を垣間見て頂たところで、だいたい1時間のWSが終わる。

指導者向けWSでは、あらかじめテキストを渡し予習をしてきてもらう。だから、テキスト初見の場合と読みと一緒ではいけない。クレヨンハウスWS参加者の中にも、初見の絵本をスラスラすぐに読み出す人はいる。でも、指導者WSは、この「スラスラ」がスタートラインだ。「スラスラ」の先へ行くために、第3回指導者向けWSでコメントしたことを記しておく。

だいぶそれぞれ練習が進み、立体的なフレーズも増えた。声を高くしたり低くしたり、速くしたり遅くしたり、ある程度の間をとるなどはできるるようになってきた。ところどころ、聴衆にも情景が浮かぶ読みになった。

○ところどころ残るぺしゃんこの平面的フレーズがないように。
ほんの一例を挙げれば、「in and out of weeks」。
何にも考えずに、たいていすらっと読んでしまっている。「一週間、また一週間とどんどん時間がたっている」ことに驚きを持って読んでやっと、立体的に聞こえるはず。
ここまで完成度の高い作品で、作者がどうでもいいと思って使っている言葉はない。一字一句、そこにあるべきだからある。

○ページをめくるのに視線を手元に落とさないこと。。ページの最後の文が、聴いている人に届かなくなってしまう。言葉は視線に乗って、聴衆に届けられる。目は聴衆を見ながら、ほとんど暗唱で最後の文を言っている間に、手探りでページをめくること。

○オチに注意、見逃さない。たとえば、p.29の「staring into ~ without blinking once」など、子どもたちには「magic trickって言っても、にらめっこのこと~?!」とうけるところだ。「そんなの魔法?」と間の手が入るように、たいした魔法のように、威張って言う。オチをみつけたら、伝わりやすいように、大げさにやる。

Where the Wild Things AreWhere the Wild Things Are CD

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