第3回指導者向けWS報告:その1

 忙しい方々のワークショップなのに、これまで出席率はほぼ90%!「1回休むと浦島太郎です」と、前回休んだMさんのコメントもあった。1ヶ月おきのこのWSのスケジュールでは、確かに1回休んでいるうちに季節は変わってしまう。将来の開催の仕方は考えたい。

 この日、中西先生の時間は『かいじゅうたちのいるところ』を練習して来たみなさんの感想や疑問に答える形で進められた(『あおくんときいろちゃん』は、次のお楽しみに)。そうやって感想や疑問を分かち合うことで、題材に対するinformationがさらに各人に積み重なる。こういう時間は、ワークショップならではの貴重な時間だろう。いくつか挙がったの感想と疑問と、中西先生のそれらへの考えは、次のとおり。

●声の演じ分けの難しさなど
いっぺんに3人4人は難しければ、声の高低だけの違いで2種類でやってみるといい。途中で同じ役なのに声が変わってしまう、というのなら、その役の部分だけ通しで練習してみる。

●声をよくするには
声楽家は10年から15年かけて声を作って行く。でも、絵本を読むという目的のためには、毎日「ちゃんとした声」で、必ず1回は本を読むことで、いい声は出来て行くはず。「ちゃんとした声」とは、姿勢と呼吸を意識した声。

●目の大切さなど
対象に向って目を向けないと、伝わらない。(宿題:のべ3人の人に、この本を聴かせること。) 間や、リズムは、対象があってのものだが、実際に目の前に対象がいなくともそれらが盛り込めるように練習を積む。

そのほかのアドバイスは……
●発言することの大切さ
学んでいる本に対する思いは、3度、頭に働きかけるといい。つまり、「心で思う」「それを発言する」「発言を声として聴く」。そうすることで、その思いが意識に強く働き、演技向上に役立つ。ワークショップならではのチャンス。

●気付きの大切さ
自分の変化に気付く。少しでも変わって来たところ、よくなったり、まだまだだったりするところなど、何でも気付いてあげる。

●練習はいつも全部しようと思わない
うまく出来るところを、もっとうまくする練習もいいし、出来ないところを少しでもよくしようとする練習もいい。でも、いつもでも全部するという練習はしない。

●難しいと思わない
「あ」という声を、ランダムに視線を投げかけた相手に送る、という言葉のキャッチボールのようなワークをしたが、表現とはこんなことのように簡単でもある。難しいと思いすぎないように。でも、目(視線)と言葉は切っても切れない。目の大切さの再確認。

以上、記憶に頼って書いてみた。大島の受け持ったワークショップの報告は、第2報で。