高齢者施設での「英語絵本朗読会」、3回目で空気が和らいだ!

 3月24日に、高齢者施設のアリア二子玉川で、第3回目の「英語絵本朗読会」(リードアラウド)を行った。入所者で集まったのは10人以上の盛況、そしてボランティア参加は4人!Grandfather’s Journeyの続きを読んだ。この日はこちらも慣れて来たので、やっと「気持ちを込める」読み方の練習も始められた。

 始める前の雑談中、ひとりが「この絵本はどうやって見つけたのですか。心にしみる内容で素敵です」とのコメントを下さった。うれしかった。この日は、「侍ジャパン」の野球の決勝で、男性の参加が少ないのは少々残念。

 いつものようにまず、翻訳版『おじいさんの旅』を読み、内容を確認する。そして、英語版、これまでのところをひととり読み、いよいよ新しい場面へ進む。
 初めて参加のHさん。その発音のよさに敬服。「女学校で英語を習った」とのことだが、もしかしたら、一度獲得した発音は定着するということの証明かも。例えば、homeを発音するときの口元とか、まったくネイティブ。表情が硬いことが多い方だが、「気持ちを込めて」とお願いしたセンテンスでは、ついににっこり微笑みながら読んでいただけたときは、何とも幸せな気持ちになった。

 堅く口を一文字に閉じていることの多いある男性も、この日はとても表情が柔らかになり、何度もフルセンテンスを読んで下さった。スラスラ読んでしまいがちな「バイリンギャル」がいらっしゃるが、この日は慣れて下さったのか、声に表情をつけることに成功!

 一度退場されたご婦人がいたが、気分を直して戻ってこられ、「最初から通読したい」とボランティアにリクエストしてくださったのも嬉しい場面だった。

「声を出す機会が少ないから、こうして声を出す機会をもつのは、とてもいいことよ」との発言も。実際、とても声が小さい方もいらっしゃっるが、ボランティアが耳を傾け聞いているということで、やる気が出たのかも知れない。小さいなりに読んで下さった。

 3回目のこの日は、なんとも和やかでいい空気だったように思う。これも、ボランティアの4名の協力があってのこと。みなさん、どうもありがとうございます!

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