新作戦:バイリンガル・リードアラウド

 リードアラウド(RA)「英語の本を演じるがごとく表現豊かに読むこと」の練習のひとつに、私的体験に基づいた作戦「バイリンガル作戦」がある。このことについて、あまり言及していないことを思い出した!

 先日始まった1年コースの「指導者向けRAワークショップ」は、日本人の指導者向けに特化したワークショップだが、この「会心の方法」を取入れた。声作りの基礎練習をプラスした3本立てで、下記のとおり。
1. ボイストレーニング
2. 日本語の絵本朗読練習
3. 2.で使用した本の原書朗読練習

 今のところこの方法の対象は、原書の英語をほとんど問題なく読める人。このレベルにある人が、さらにプロの読み手になろう、人に聴かせられる読み手になろうとするときに、特にバイリンガル・リードアラウドがいいのである。

 母語は直感がきく。細かいニュアンスを感じられるし、自分でもそれを表現してきている。そこで、母語で本を読み込む。「国語」の授業で先生が設問にしそうなことなど思い出しながら、解釈を深める。そしてそれを表現する練習だ。

 録音してみて、自分の朗読が自然に聞こえたらそろそろ出来上がり。が、ここも肝心!世の中、絵本の朗読というとクサイ(=不自然な)ものが多い。「自然で印象深い表現」という高い理想を持つこと。

 いよいよ原書、英語で読んでみる。びっくり!日本語で練習を積んだから、驚くほどニュアンスのツボが分かるのだ。あとは、日本語の気持ちを自然な英語に乗せるだけ!

 

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