胴長を英語でどう言う?

東京がせっかく涼しくなったというのに、ポートランドへやって来た。どうせなら、もうちょっと過ごしやすさに差があるうちに来た方が、こちらの夏の気候の ありがた味があったのに。とはいえ、湿気がないので、東京では「天然ウェーブ」だった髪が、ここでは直毛になるのでありがたい。

この夏のポートランドでは、まっさきに自転車を手に入れることにした。 Powell’sのコンピューター部門のマネージャーで自転車好きのMさんが、 週末なのにわざわざ自転車選びを手伝ってくれた。彼は、旅で訪れたポートランドが好きになり、カリフォルニアから移住して来た人で、客観的にポートランド の良さを知っている。「自転車に優しい街」ということも実感している人だ。

彼のおすすめの店で、いくつか試乗することにした。マウンテンバイクとシティバイクの中間、ハイブリッドという種類が良さそうだった。足の付き具合など見てもらっていたら、店の自転車オタクっぽい店員さんが、澄ました顔して
「あんたはshort legs で long torsoだから、これじゃないほうがいい」
と言った。
「はあ?!」
我が耳を疑って、Mさんの顔を見る。Mさんは、大笑い。
「Long torso!」
Mさんは、わざわざ繰り返す。
ああ、そう。意味は分かったが、そう言うのね。胴長って。主観的でなく即物的で、インテリ風?な、胴長の言い方。

おかげさまでまた、ひとつ語彙が増えた。
英語は、傷つきながら語彙を増やしていくものね。

まったく悪気のない、本当のことを言っただけという顔のその店員さんの勧めとMさんの勧めに従い、ちょっとサスペンションがきいて乗り心地がよく、ペダル も軽い自転車を買った。上体とのバランスでタイヤサイズを選んだので、Torso のわりにLegs が短いわたしには、地面がちょっと遠いかな、という感じは否めない……。

ああ、それからヘルメット。
「Oh, you have a big head!」とも言われた。
Long torso, short legs and a big head…
こんな姿ではあるが、これでPowell’sまでひとっ飛び。さらに本探しが簡単になる!

こんな自転車にこんなlegs:
Duck on a Bike
Duck on a Bike