こわーいリードアラウド

 先週の火曜日は成蹊学園国際教育センターでリードアラウド・ワークショップだった。成蹊小学校の1,2年生とそのお母さんお父さん合わせて25組ほど。この日の絵本は、Tough Boris
 まずは、Tough をtoughっぽく読む練習から始める。toughの意味はまったく日本語を介せず、わたしの読み方を聞いて「こわい」「つよそう」「ちょっとや、そっとのことで自分の意見を変えなさそうな(人)」などと想像してくれる。驚くほど意味は「実感」できるものだ。
 ふと「これって、わたしへの印象?」とも思ったが、まあいいか。それにしても、辞書でtoughを引いて、それを丸覚えするのと大違いだ。これでこの日の参加者たちの何人かはきっと、一生toughの意味を忘れないだろう。こういう印象や経験が、積み重なって今のわたしの(まだまだ不十分だが)語彙も出来て来た。そしてそれは消えることがない。
 他にも、scaryなどの形容詞を「こわーい」という気持ちで読む練習もかなりおもしろかった。お母さんたちにも参加していただいたが、自分たちが言った「s−car-y」に「きゃー」と震え上がったりして、楽しんでいらっしゃった。その大人がきゃっきゃと楽しむところを子どもたちに見せるというのも、このワークショップの趣旨なのである。
 この日、私自身はまたまた楽しんでしまったのだが、
「先生、今日のは今までで一番力が入っていて、かなり怖かったですよ」
と、成蹊国際学級のK先生が帰り際におっしゃった。ちょっと、度が過ぎたか……。たぶん、直前に飲んだ「ビタミンドリンク」のせいだ。今度は、もう少しおとなしくしよう。

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