リードアラウドへの反論ブログ発見。

 グーグル検索で「リードアラウド」と入れたら、ある先生のブログに出会った。真摯な態度で児童英語教育に携わっていらっしゃる方らしい。『アエラfor Kids』(2007.3)に載った、わたしの「リードアラウド」に関する記事へのご意見だ。

 ご意見1「本物の英語力は(リードアラウドでは)身につきません」

大島の見解:そのとおり。正確には「リードアラウドだけでは」身につかない。確かに「本物の英語力」はそんな生易しいものではない。あえて「身につく」ことで言えば、「リードアラウドで身につくのは、英語を読む習慣」(読む動機が生じるため)。結果的に将来本物の英語力がつく。(どういうことか、後続の見解を参照)

 ご意見2「結局『絵本』を楽しんだだけ」

大島の見解:そのとおり。「英語の絵本」を楽しんだだけ。それが目的なので。英語の本をどんどん読むようになる、その読む動機は「楽しさ」。それを一緒に体験するのが、リードアラウドのワークショップだ。

 ご意見3「多人数過ぎる」「英語指導なんてしてもらえない」「英語教育には少人数」

大島の見解:そのとおり。このワークショップが「英語指導」なら多人数すぎる。だがリードアラウドのワークショップは、「英語読書の楽しさの体験会」。いわば「読書指導」なので、30人は無理がない。ただし、少人数の場合は自然と「英語指導」に傾く。ふたつのやり方があるだろう。
(1)読書指導 多人数OK
(2)英語指導 少人数(1対1がベスト)

 ご意見4「なんで日本語でいちいち絵本を訳していくの」

大島の見解:これはお間違えになっているので、訂正させていただく。「いちいち訳して」いない。わたしもそうすることに反対。なるべく「絵=意味」で日本語は介さないようにするために、絵本を厳選している。「訳」を「解答」のように説明し出したとたんに「勉強」の印象になって、楽しさが半減する。それを極力避けることをモットーとしているので、誤解は心外。

 ご意見5「(英語絵本で)ネイティブのCD無くして英語習得ありえない」

大島の見解:これは決めつけすぎで、賛成できない。ただ、英語絵本を読むことを「英語学習」としてとらえると、絵本は「教材」なので、CDが付いていると「勉強」しやすい。だが、英語絵本を読むことを「読書指導」ととらえる立場(=リードアラウドのワークショップ)なら、「ネイティブのCD」は補助的で、特に必須ではない。わたしは、親御さんや指導者の練習用には大変便利だと考えている。ワークショップのときは、肉声で。それも、子どもたちに身近なひとが一番だと思う。親>血縁者>自分の知っている人や先生>初めての人や先生>………>CD。 (この順で「楽しさ」効果がある)。

最後にはっきり申し上げておきたいのは、
リードアラウドは英語読書の動機付け(=英語の本を読むのは楽しいと思う気持ち)
であるということ。英語読書を自分の楽しみのためにするように導くことが、リードアラウドという英語読書指導の目的。そうするようになった子どもは、必然的に「多読」へと進み、その一つの「副産物」として英語の力がつく。
「英語力は、英語読書の副産物」と言うことを、はっきり申し上げておく。

そして「主産物」は、広範な読書(英語なのでグローバル)で得られる知識、そして知識は人生を楽しくする。
素晴らしい人生のため、自己実現のための入り口が、リードアラウドなのだ。決して「英語教育のためのもの」と矮小化して考えないで欲しい。

港区青山の、クレヨンハウス(03-3406-6308)でリードアラウドのワークショップ:
9月23日(日曜日)10:00-10:50
英語絵本の楽しさを体験できるはず。申し込みはクレヨンハウスまで。