日本の英語教育をポートランドで考える

中学校で英語を初めて習った。疑問文を習いながら疑問に思ったことがある。I have a pen. これを疑問文にして Do I have a pen?
訳は「わたしはペンを持っていますか」。変だと思った。目が悪いのか?自分のこと、自分で分からないのか?ペンを持っているか持っていないかを、人に尋ねるものなのか。

日常に英語を使うようになった今のわたしなら、この例文がいけないと意見することができる。
I have a reservation.
Do I have a resevation?
とでもすればいい。「わたしの予約、入っていますか」と確認の意味とか、「わたし、予約してましたっけ」と失われた記憶を確かめる。
Do I have homework?
「宿題あるんですか」と先生に尋ねるシチュエーションも自然だ。

教科書を作っている先生方、もっと、生き生きとした例を出さなきゃ。英文法、英語の書き方の教本のクラッシク、
The Elements of Style

がお勧めだ。これは何と!あの『シャーロットの贈り物』(Charlotte’s Web レクサイル指数 680L)の作者E.B.White によるもの。ピリオドの打ち方から説明しながら、例文がふんだんにあり、それぞれが「文学的」でありユーモア溢れる。わたしの英語における最終目標は、 Creative Writing 。それを真剣に勉強するとしたら、まずはThe Elements of Styleを読み直すことから始めたい。

Flag of Our Fathers
の原作者James Bradleyは旧友で、今でも連絡を取り合っている。このところ、彼は第3作目(19世紀のアメリカとアジア太平洋諸国との歴史について)にかかり切りだが、こう嘆く。
「終わりのない仕事だ。出来たと思って最初の章を読み直すともう、自分でも恥ずかしくなる出来で、書き直し……」それでも2008年に出版予定。

実はわたしも今、その状態。書いても書いても、読み直すたびにアラが見える。Tokyo Stories (by Christine Miki)
というガイジンたちのトウキョウ物語を翻訳中。3年前に訳したところなど最悪。受験参考書の和訳解答例みたいだ。2年前のも、明治時代の人が翻訳したみたいだ。さあて、今年のは果たして「売り物」になるのだろうか。

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