ブルックリンのネズミたち

ニューヨークの話題のつづき。
 ニューヨークの地下鉄は、治安はよくなり、そのちょっとだけ、すさんだ感じに慣れれば便利だ。24時間休まず運行しているし、パスも使い勝手がいい。ただし、ネズミが図々しい。東京のネズミ、たとえば半蔵門線の巨大なドブネズミも、線路を走っていたりするが、ホームに上がってきたりしない。少なくとも、わたしはそういう場面を見たことがない。だが、NYは違う。
 ブルックリン在住者の証言によると、「いつもホームの上に上がってきて、『黄色い線の内側』で遊んでいる」。代々地下鉄駅に住んでいて、遺伝子情報にプラットホームでの安全が、組み込まれたのかもしれない。

 地下に住むネズミたちの「暗黒の世界」を描いた、重厚なファンタジー、
The Dark Portal (by Robin Jarvis)
は、The Deptford Mice Trilogyの第1話。
ハツカネズミが主人公だが、たくさんドブネズミも悪役で登場する。地下道の暗く湿って涼しい感じが、夏におすすめ。ブッククラブでは、この秋に第2話が配本になる。
 世間はハリーポッター、わたしはネコの戦士Warriorsシリーズばかりすすめているので、たまにはネズミもおすすめしたくなった。
Warriors: The Lost Warrior
Warriors: The Lost Warrior』(ネコの戦士コミック#1)

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